アソビゴコロ 〜Wedding？〜３【川村壱馬】

今の自分 ページ41

壱馬side.




丁寧に、丁寧に
Aを包み込むように愛した

もう、何のしがらみもないだろ
俺も…Aも、
お互いのことだけ見てられる

隅から隅まで愛撫して
悩ましそうに俺を呼ぶ唇を塞いで
とろけ切ったソコに指を沈めて

もう離さないように
もう離れないように

Aが何度か達して
俺がもう我慢の限界になった時






壱｢…っ、！？｣


『壱馬先輩…』


壱｢おい、無理しなくてい…｣


『愛して、って言ったの…壱馬先輩ですよ』






俺のに手を伸ばして
どこで覚えてきたんだか
感じる部分を的確に狙ってきて






壱｢ふっ…、A、もっ…、いい…！｣






このままじゃ口の中に、って思って
離そうとしたのに
頑なに離れようとしない

そんなに一生懸命、俺のためにしてくれる姿見たら
我慢なんてできるわけない






『…っ、！！』


壱｢っ…、出せ！｣






ティッシュを口に持っていった時には
Aの喉が上下した






壱｢お、前は…｣


『はっ、初めて…壱馬先輩の…っ』


壱｢…なんでそこで泣くんだよ｣






すすり泣いてるAを寝かせて、抱きしめる
…ほんと、こうしてるだけで気持ちいいのに
なんてことしてんだよ、お前は






壱｢…落ち着いた？｣


『は、い…。すいませ、』


壱｢俺の番｣


『え？』


壱｢さっきのお礼してやるよ｣


『あっ、待っ…て…！』


壱｢…Aの やだ と 待って ってどういう意味だか知ってる？｣


『そ、のままの意味…！』


壱｢ " もっと " …って、意味なんだよ｣


『え、や…っ、ちが…っ！』






奥の奥まで愛したら
俺から離れられなくなる身体になればいいのに

俺の首に回っていた左腕を解いて、手を握る






壱｢なぁ…、A｣


『はぁ…っ、な、に…？』


壱｢付き合うの…やめよっか｣


『やっ…！？ な、んで…』


壱｢…ここ｣






動きを止めて、左手の薬指にキスをする






壱｢…もらっていい？｣


『……ど、いう…意味…？』


壱｢…自分で考えて｣






最後までしっかり言えない俺は
まだまだ子どもだと思う

Aみてぇにバカ正直に何でも言えるようになれたらいいって
何度も何度も思った

だけど、そうしたらAは…
もしかしたら俺のそばにいなかったかもしれないから

こんな俺だからこそ、そばにいてくれたのかもしれないから

だから…俺は、今の自分が
…なかなか好きだ




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