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気づいた ページ40

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壱「…で、どう責任取ってくれんのかね」


『そ、それは…』


壱「あぁ〜あ、体よりも心がいてぇわ。いてぇ、いてぇなぁ〜」






お母さんの肩が良くなるまで
しばらく家で2人で過ごした

お父さん、家に戻ってきて
わたしに謝った

お母さんと同じようなこと言って謝ったの
似たもの同士なんだから

お母さんは壱馬先輩のことをお父さんにたくさん話してた
お父さんはちょっと微妙な顔してたけど

言ってくれたの
また、家族になろう って

本当にうれしかった
温かい家族って、こういうことを言うんだって
もう帰りたくない家だなんて思わなくていい
冷たい雰囲気なんてどこにもない

幸せだって、胸を張って言える

お母さんの肩も良くなってきて
住む場所どうするの?って聞かれた
壱馬先輩のとこにいたの知ってたから

すぐに答えられなかった
別れようって言ったのは事実
会って普通にお話したけど
また付き合ってくださいって言ったわけじゃない

たまのLINEもお母さんの容態聞いてくるぐらい
電話もないし、どうしよう状態

返答に困ってたら
お母さんが困ったように笑って
好きな気持ちを大事にして って

お母さん、だいぶ申し訳ないって思ってくれてるみたい
別れなさいって言ったこと

だから、意を決して壱馬先輩に連絡をして
家に来たんだけど…
連絡すんのおせぇ、ってお説教されて
別れてくださいって言ったことについて
ぐちぐち言ってくる






『全部、嘘ですからね…!』


壱「ふ〜ん。じゃあ、今の俺らの関係ってなに?」


『…友達以上恋人未満?』


壱「…つまんな」


『だって、わたし…壱馬先輩にとってもひどいことを…』


壱「ほんとに、死んだ方がマシって思った」


『ごめんなさ、』


壱「…でも、お前の方がやつれてんだもん。俺が弱ってちゃダメだって思った」


『壱馬先輩…』


壱「気づいたんだよね」






ベッドの上に座る壱馬先輩が
おいで、とわたしを手招きする

近寄ったらいつものように手を引かれて
簡単に膝の上に乗せられる

おろした髪を耳にかけられて
存在を確かめるかのように顔を柔らかく撫でる






『壱馬、先輩…?』


壱「…お前といれないなら俺はずっとひとりでいい、って」


『…え、?』


壱「Aじゃなきゃ…ダメなんだよ」






首筋に顔を埋めて
ちゅ、と口付ける

そっ…とわたしを組み敷いて
熱の篭った瞳で、低く…甘く…一言






壱「なぁ、…愛して?」




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今の自分→←素敵な母親



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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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北人すきぴ - 更新まってました!!! (2019年9月9日 18時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
Ari - 最高ー!!! (2019年9月9日 8時) (レス) id: 951d2b0c9b (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 楽しみに待ってました。更新ありがとうございます。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: c3b198d50f (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - 先週更新なくて落ち込んでたら今日やったと!!待ってましたよ〜!!先週しなかったから今日大量に…とかないですよね笑笑 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 702b4d3b89 (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - あぁぁぁぁぁ!!! 大好き。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 0cf3778fb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2019年7月14日 21時

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