負けてられない ページ33
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『…ごちそうさまでした』
樹｢どういたしまして｣
結局、わたしがお手洗い行ってる間に支払い済ませてくれてて
1円も払わせてもらえなかった
…ほんとに樹くんってわかんない人
お腹と顔面思いっ切りぶっ飛ばして
わたしの中では終わらせたつもりだったのに
樹くんはそれでも絶妙な距離でわたしと接してくる
遊ばれてる、からかわれてる
そう思ってたけど
時々…ほんとにわたしのこと好きなんだなって思う時がある
経験値のないわたしが思うことだから
当たってるかどうかなんてわかんないけど
『あの…樹くん、』
樹｢あ、そうだ。これから暇ですか？｣
『え？暇…だけど』
樹｢観たい映画があるんです。付き合ってください｣
『え…』
うーん…
樹くんとどう付き合っていこうか思い悩んでるのに
これ以上2人でいてもいいのかな
だけど、さっき奢ってもらっちゃったし
断るのも…
樹｢…嫌？｣
『あっ、ううん！』
樹｢良かった。行きましょう｣
そう言って、また簡単にわたしの手を攫う
…こういう小さなことで
わたしの心も攫っていくのなんて知らないでしょ
甘さの中に苦しさを感じていたら
いつの間にかマンションの前
ん…？
マンションの、前？
『樹くん、映画は？』
樹｢観るよ｣
『帰ってきちゃったけど…』
樹｢…あぁ。DVDだから、俺の家で｣
…なに、ごと？
またあの危険な樹くんの家にあがるの？
ほっくんはプロジェクトのこともあって
玲於さんの家にお泊まりだって言ってたから
いざと言う時に助けてくれる人もいない
だ、だめだ…
『あの…、そういうことならどうぞおひとりで…』
樹｢…なんで？｣
『樹くんのこと…まだどこかで信用し切れない部分があるので…』
樹｢…そんなのAさんに隙があるからじゃん｣
『へ…』
樹｢俺にいじめられないように気張ってなよ｣
部屋の前
ドアを開けて有無を言わさぬ態度で 入れ と促される
な、なんて自分勝手な…
樹｢…そういうとこだって｣
『…？』
樹｢今、背中押せば簡単に部屋あがらせられるよ｣
『っ、！？』
樹｢今更身構えても無駄。俺のこと警戒する前にもっと危機感持ってくださいよ｣
にや、と笑われて樹くんは先に部屋に入っていった
な、なんか癇に障る…！！
負けてられない、と思って
樹くんの体を押し退けて お邪魔します！ と部屋にあがった
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ゆい(プロフ) - きゃー(≧∀≦)続きが気になる終わり方ですね！気になって眠れない(//∇//) (2019年7月30日 0時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゅらこ(プロフ) - お願いだからほっくんがんばれ〜！って毎日思ってます、ほっくんと結ばれますように^_^！！ (2019年7月29日 2時) (レス) id: 50dac2506b (このIDを非表示/違反報告)
@kn(プロフ) - えっ、え、え？！いっちゃんどうなっちゃうの…先が気になりすぎます(>_<;) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 7eb5888ca7 (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - コメント見てたら、ちょっと書くのに気が引けたんですけど…実は隠れ樹ファンで笑。もうなんかこの最後のシーンで涙出そうになりました。これからどうなるんかも全然分からないんですけど、なんだか辛い結末が待ってそうで…樹くん…頑張って欲しいです。 (2019年7月29日 0時) (レス) id: 18a8c959c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - 北人くんまだまだほんとに出番少ない！北人くんの本気みせてほしい！！がんばって！！！！！ (2019年7月29日 0時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 17時
