お願い ページ12
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6月に入り、梅雨を迎えた
樹くんは顔を合わせた時に話しかけてくるくらいで
特に何もしてこなかった
…恋してください、とか言ったくせに
やっぱり勝手な人
来客された方に
エントランスホールのソファで待って頂くようにお話をし
ソファに案内して受付に戻ろうとした時
外回りから戻った
よく話しかけてくれる営業の白濱さんが
慌てながら会社に入ってきた
亜｢あ！Aちゃん、今忙しい！？｣
『白濱さん、お疲れさまです。いえ…』
亜｢これさ、企画部の藤原って奴に届けてくれないかな。時間押しててさ…！お願い！｣
白濱さんは頭を下げて頭の上で両手を合わせて
わたしにお願いした
ちょっと、こんな誰が見てるかわからないとこで…！
『わかったんで顔上げてください…！』
亜｢ほんと！？はぁ〜、いつも助かる。ありがと！今度飲み行こ！｣
『いいえ、頑張ってくださいね。お誘い待ってます』
白濱さんは営業部のエース
玲於さんと仲良しだから自然と話すようになった
爽やかな笑顔を残して
雨が降る外に出て行った
イケメンは傘も似合うな…
そんなことを思いながら
頼まれごとをしたことを凪さんに伝えて
エレベーターに向かう
あれ…ちょっと待てよ
企画部の藤原って奴に届けてくれないかな
確かに白濱さんはそう言った
わたしが知ってる企画部の藤原はひとりしかいない
全ての社員さんの名字を把握してるわけじゃないから
違う藤原さんかもしれない
そう思って渡された茶封筒を見たら
左上に 企画部 藤原樹 と書かれた付箋が貼ってあった
…白濱さん、付箋くらい取ってきてよ
なんのお仕事の繋がりだろ
全然わかんないけど
これは白濱さんに頼まれたこと、仕方ない
胸の前で茶封筒を持ち
企画部を覗く
…玲於さんもほっくんも樹くんもいない
え、え、そしたら誰に話しかけたらいいだろう
見事な人見知りを発揮してたら
玲於さんがデスクに戻ってくるのが見えた
今しかない！と思って
失礼します、！と小さく声を出し
玲於さんの元へ
『玲於さん、！』
玲｢あれ、どうかした？｣
『あの、白濱さんからこれを樹くんに渡すように頼まれて…』
玲｢あのポンコツまたAちゃんに頼りやがって…。今会議でちょっとバタバタしててさ。樹、資料室にいると思うからお願いしてもいい？｣
『資料室ですね、わかりました』
玲｢ごめんね。ポンコツにはきつく言っとく｣
玲於さんに頭を下げて
資料室に向かった
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ゆい(プロフ) - きゃー(≧∀≦)続きが気になる終わり方ですね！気になって眠れない(//∇//) (2019年7月30日 0時) (
レス) id: 48eab865b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゅらこ(プロフ) - お願いだからほっくんがんばれ〜！って毎日思ってます、ほっくんと結ばれますように^_^！！ (2019年7月29日 2時) (レス) id: 50dac2506b (このIDを非表示/違反報告)
@kn(プロフ) - えっ、え、え？！いっちゃんどうなっちゃうの…先が気になりすぎます(>_<;) (2019年7月29日 1時) (レス) id: 7eb5888ca7 (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - コメント見てたら、ちょっと書くのに気が引けたんですけど…実は隠れ樹ファンで笑。もうなんかこの最後のシーンで涙出そうになりました。これからどうなるんかも全然分からないんですけど、なんだか辛い結末が待ってそうで…樹くん…頑張って欲しいです。 (2019年7月29日 0時) (レス) id: 18a8c959c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらら(プロフ) - 北人くんまだまだほんとに出番少ない！北人くんの本気みせてほしい！！がんばって！！！！！ (2019年7月29日 0時) (レス) id: 2a1bcd5b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2019年7月14日 17時
