アソビゴコロ 〜Wedding？〜２【川村壱馬】

理由 ページ6

壱馬side.




おはようございまーす、と挨拶をしてロッカールームに顔を出す

するとちょうど休憩中だった店長の力矢さんがいた






力｢おーっす。あれ？俺今日3人もいれたっけ？｣


翔｢え、間違ってますか？｣


力｢あー、いや、いれてる。やべぇ、夜手厚いわ｣


北｢力矢さん、基本削らないでいれてくれるから〜笑｣


壱｢今日誰いるんすか｣


力｢壱馬はほんとシフト表見ないのな。えっと、夜は健太と陸、あとお前らね｣


翔｢お、今日陸さんホールなんすね｣


力｢今は厨房だけどね。夜から人来るから交代で｣


北｢働きすぎ〜笑｣


力｢卒業したらここで働きます！って言ってるくらいだからね笑｣






力矢さんと話してたら健太さんが来た






力｢あ、健太。今日厨房に瑠唯いるよ｣


健｢げ、まじすか｣


翔｢ハイサイじゃないすか〜！｣


健｢ま、俺ホールだから関係ないけど〜｣






店長の力矢さん
大学3年の陸さん、陣さん
大学2年の健太さん、瑠唯さん、やましょーさん
高校3年の翔平
高校2年の龍、拓磨

後は社員さん、というように
男しか働けないこのレストラン

それが最高に心地よかった

別に金に困ってはいないけど
将来のことを考えて始めたバイト

先輩たちや年下もみんないい人で
やりやすい雰囲気で助かってる






健｢壱馬、今日彼女ちゃんは？｣


壱｢来ません｣


健｢なぁんでよ。早く連れてきてよ｣


壱｢ここでやってるって言ってないんで｣


健｢そんなに働いてるとこ見られたくないの？｣






それもある、けど
どう考えたってここの人たちに会わせたくない、が
一番の理由だろ

特に今目の前にいる健太さん
誰とでもすぐ仲良くなっちゃうような
ものすごいフレンドリーな人
おまけに顔も整ってる

もし…なんてことあったら
絶対に嫌だしな

まぁ、俺のだから見せたくないってのもあるけど






壱｢とにかく連れてきません｣


健｢ちょっとこのわがままどうにかしてよ｣


北｢いつもこんなんですよ。もっとひどいかも｣


壱｢おい｣


翔｢溺愛してんすよ〜。ほんまに｣


健｢だから見たいよね。この感じの壱馬が溺愛する子｣


壱｢死んでも見せません｣


力｢はいはい、そろそろ時間だからな〜｣






力矢さんの言葉に
制服のエプロンを腰につける

どこぞの高級ホテルのウェイターのような制服は
いまだに着るのが恥ずかしい

Aを連れてこないのは
この姿を…Aに見られるのも嫌だ
っていう理由も、ある




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