最後の最後 ページ21
.
ドッドッドッドッドッドッドッ…
北「きゅまちゃん?笑」
『なななな、なんっ、ですか…!』
北「緊張しすぎ〜笑」
心臓が恐ろしく速く鳴っている
初めて来た壱馬先輩たちが通う大学は
こう、なんか…きらきらしてて…
わたしみたいながきんちょが来ていいような場所じゃない気がして焦ってる
だ、大丈夫かな
浮いてないかな…
北「ねぇ、きゅまちゃん」
『はっ…、い!』
北「深呼吸して、1回落ち着いてみて?」
吉野先輩に言われた通り
数回深呼吸をする
すると、不思議なことに鼓動が少し落ち着いて
周りの音が聞こえるようになった
' 吉野くんが女のコと2人で歩いてるの初めて見た '
' 彼女かなぁ?かわいいね '
' 彼女いるって噂ほんとだったんだ〜 '
同じく特別講義というものに行くのだろう人たちの声
ほ、ほめられて…る?
北「自信持って」
『か、かわいいって…!』
北「うん、女のコから見てもかわいいんだよ。大丈夫」
壱馬先輩の隣で自信満々でいることはまだできないけど…
少しだけ胸を張ってもいいのかな
『吉野先輩、ありが…』
「ねぇね!川村くんと岩谷くん来たみたい!!」
北「え、今日来んの早いな」
周りにいた女子たちが騒ぎ出す
高校の頃から思うけど、改めて見ると…すごいな
わたしもこの中の、ひとりだったのに
壱馬先輩の隣にいけたのは
どうしてなんだろう
…今更、こんなこと考えたって意味ない
最初は遊ばれてたとしても
今は彼女になれたんだから
こんなこと考えてたら
壱馬先輩に失礼だ
北「もう会う?」
『えっ!?えっ…、ま、だ…』
ちら、と見えた壱馬先輩は
それはもう鬼のような顔をしてた
今出ていったら…どんな惨劇になるか…
吉野先輩が こっち と道の脇にあった木陰に身を隠してくれた
翔「あれ、ほくちゃーん!」
北「おはよ。早いね」
翔「なんか壱馬がイライラするからはよ外出たいとか言うてなー。そんなとこで何してるん?」
北「ううん?おれも行く」
『えっ…』
北「おれたちが行ったら来て。あそこの建物の2階だから」
『わ、わたしひとりじゃ…』
北「大丈夫。ここからはきゅまちゃんの好きなようにしな」
翔「ほくちゃん?誰かいるん?」
北「猫いたと思ったら違かった。壱馬、おはよー」
吉野先輩はそのまま並んで歩いていってしまった…
さ、最後の最後で放任…!!!
.
3360人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mopi(プロフ) - 本当にお話素敵で大好きで土日が楽しみで仕方ないです( ; ; )これからも更新楽しみにしてます、、! (2019年7月14日 21時) (レス) id: 89fe484069 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 最高すぎてこっちが… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
Kissxxx(プロフ) - 土日が楽しみで仕方ない。 (2019年7月7日 8時) (レス) id: e97a57c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
apple9484(プロフ) - 早く土日にならないかなっていつも待って終わると悲しいくらいに好きです! (2019年7月6日 23時) (レス) id: 9f35d20aab (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - ぐふぉー好きすぎる!!見てるこっちも一緒にキャパオーバーしちゃいます笑笑 (2019年6月30日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れもん | 作成日時:2019年5月5日 18時