アソビゴコロ 〜Wedding？〜２【川村壱馬】

甘い蕩けるような瞳 ページ3

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いつの間に…来てくれてたの？

お皿落としてからけっこうすぐリビング見たのに
その時にはもういなかったのに

壱馬先輩、俊足だ…なんてバカなこと考えてた

水を止め
わたしの手を掴む壱馬先輩に 大丈夫です と伝える






『ちょっと落としちゃっただけだから…』


壱｢…んだよ、心配させんな｣


『ごめんなさい。…ありがとう』


壱｢…何笑ってんだよ｣


『ううん、さっき怒らせちゃったかなぁって思ってたから』






心配してくれると思わなかった、なんて
すぐ顔に出ちゃう
うれしいって感情が

そう言うと壱馬先輩はバツが悪いような顔をしてから
わたしのことを抱きしめた






『壱馬先輩…っ、服濡れちゃいます、！』


壱｢…うっせぇ、別にいい｣


『でも、』


壱｢仲良く…なりすぎんなよ｣


『え？』


壱｢…樹。俺から頼んだんだけど…その…、あんま2人だけには、なるな｣


『…わ、わかりました？』


壱｢…ほんとに分かった？｣


『大丈夫です、！』


壱｢アホだからな、3歩歩いてすぐ忘れんなよ｣


『にわとりじゃないです！』


壱｢へぇ〜？｣






さっきとは打って変わって楽しそうに笑いながら
わたしの髪をいじった

片付けしてる時も
後ろから体重かけてきたり
うなじにちゅーしてきたり…

集中できなくなっちゃう






『壱馬先輩…っ、終わったからどいてください…！』


壱｢…俺にどいてとか言うんだ｣


『ば、場所を開けてください…？』


壱｢意味変わんねぇから。これから何すんの？｣






そう聞かれて時計を見たら
もう日付が変わってた

明日も普通に学校だし…






『寝ます』


壱｢つまんな｣


『え、何かしたいことありました？』


壱｢別に。勝手に寝れば｣


『えぇ…』






離れていこうとする壱馬先輩に
寂しくなって思わず服を掴む

無表情で振り返られて
う…、ってなるけど






『一緒に…寝たい…です』


壱｢…寝たい？｣


『…うん』


壱｢どっちの意味で？｣






怪しく笑ったかと思ったら
壱馬先輩の手が伸びてきて
いやらしく腰を撫でた






『おっ、おやすみなさいの方です！！』


壱｢…お預け？｣


『も、もっと時間がある時に…』


壱｢…えっち｣


『かっ、壱馬先輩が…！』


壱｢ふは、笑 うそ。寝んだろ、早く来いよ｣






壱馬先輩の、このセットしてない髪が好き
ふわふわで柔らかい感じ

髪の毛から覗く甘い蕩けるような瞳は…もっと好き




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