こわいくらい ページ33
壱馬side.
『うっ…ひっく、ふえぇ〜ん…っ』
壱｢いい加減泣きやめよ…｣
『だっ、だってほんと、に…っ、助けに来てくれる自信なかったからっ…』
消毒のつもりでAのこと弄ったけど
あんまりやりすぎると止まれなくなりそうで
震えがなくなったとこでやめた
起き上がらせて頭撫でたら
赤ちゃんみたいにびーびー泣いてる
壱｢自分の玩具を人に持ってかれんのは嫌なんだよ｣
『玩具でよかったあ…！』
壱｢…ばーか。てか、騙されてんじゃねぇよ｣
話聞いたら、女に俺の名前出されて信じてこうなったと
ほんとバカだし、手のかかる奴
この単純クマ野郎を今後どうしたらいいだろうか と息を吐きながら考えてたら
Aが小さく震えた手でジャージの裾を掴んだ
なんだ、また思い出して怖くなった？
『もっ、壱馬先輩のことしか信じないから…』
壱｢え？｣
『もう迷惑かけないから…、捨てないでくださ…っ』
俯いて声を小さくして俺に縋る
…なに、急に
ため息ついたと思った？
Aから視線外して喋らなくなったから？
怒ったと思った？
呆れたと思った？
壱｢どこまでバカなら気が済むん？｣
『…え、』
壱｢誰も捨てるなんて言ってない｣
『…っ、ほんとですか…！？』
壱｢まだ飽きてないから。それより、おま…っ！？｣
『かずませんぱっ…！だいすきぃ〜…っ！』
また赤ちゃんみたいな泣き方して
いきなり飛びついてきた
…喜怒哀楽激しすぎ、笑
アホみたいって思うけど
こうやってAが目の前にいてくれてることに
死ぬほど安心してる
さっきまでは焦りすぎてどうにかなっちゃうんじゃないかって思ってたのに
子どもみたいな体温に
子どもみたいに純粋な言葉に
子どもみたいに真っ直ぐな気持ちに
こわいくらい、安心してる
北｢…そろそろいいですか？｣
壱｢…っ、びびらせんなよ｣
北｢お前こそ待たせすぎなんだよ。ユウちゃん、待ってるよ｣
『あっ、そうだ…！でも…この格好…』
血が滲んで、長らく使われてないが為に汚れた床のゴミが付着した体操着
北人に目配せしたら
ドヤ顔して じゃーん ってあるものを出してきた
壱｢…なんで俺の長ラン？｣
北｢下まで隠れると思って｣
壱｢いいけど…。A、とりあえずあれ着て。ユウちゃんが荷物持ってきてくれてるから後から制服に着替えな｣
こくん と頷いたまだ不安そうなAの頬をそっと撫でた
.
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美憂(プロフ) - この作品大好き (2021年1月22日 19時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
yamizukikarenn - 色んな占ツク見てきたんですけどけどアソビゴコロが一番ドキドキしました！ (2018年8月23日 19時) (レス) id: fbfe464041 (このIDを非表示/違反報告)
れもん(プロフ) - 名無し65908号さん» お返事遅くなってごめんなさい。運営側にフラグ立てられてしまったのでどうすることもできず...。アプリではなく、サイトから見れば読めると思います...！ (2018年8月23日 14時) (レス) id: 0779bc8679 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65908号(プロフ) - パート2のR18解除してほしいです、、。なんかスマホで見れなくなっちゃって(泣) (2018年7月8日 0時) (レス) id: 2d9b7a0d09 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - ｷｬ───(*ﾉдﾉ)───ｧキュンキュンします！続き楽しみに待ちます！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年1月17日 2時
