ハニーバルーン ２【陸×壱×北】

戻ってこない ページ25

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その後海から出て

おれ飲み物買ってくるねって北人くんが行ってしまった


ちょうど環と陸くん帰ってきて

理由説明して壱馬くんの所に走った






壱｢っ…！？ビビった…｣


『こんなとこで何してるの？』


壱｢ちょっと散歩したらいいとこ見つけたから｣


『そうだったんだ』






近くに行くのはなんだか気まずかったから

少しだけ距離をあけて隣に座った


横見たらフェロモンがダダ漏れで

顔直視できなくて下を向いたら

飲みものが２つ






『…２つ飲んでたの？』


壱｢んなわけ｣


『…ナンパされた女の子からもらったの？』


壱｢どうしたらその考えにいきつくの？笑｣






笑われた…


でも、変だもん



なんで２つ持ってるの






壱｢お前の｣


『おまえ？』


壱｢お前｣


『…わたし？』


壱｢それ以外誰いんの笑｣






…また笑われた


なんで？



壱馬くんのとわたしの…ってこと？






壱｢なんか飲みたくてフラフラしてたらすげー甘そうなの見つけて買っちゃった｣


『なんで…？』


壱｢んー、なんかAの喜ぶ顔浮かんできたから｣






飲む？って言われて

即答で 飲む！ って言ったら微笑んでくれた


ひとくち飲んだら

少し薄まってる味






『…これいつ買ったの？』


壱｢えー、けっこう前｣


『氷溶けてる』


壱｢いつまでも海入ってるからだよ｣


『…見てたの？』


壱｢見えてたの。北人と楽しそうだったからいらねぇかなって思ってたとこにちょうどお前が来た｣






…ヤキモチ？


…いやいや、いい風に考えすぎか






壱｢うまい？｣


『…うん！甘くておいしい』


壱｢そっか笑｣






壱馬くんがくれたものだからもっとおいしいって言ったら

ばーかって笑うかな






壱｢ひとくちちょーだい｣






返事返す前に壱馬くんはストローを口に含んでて


あま！って笑ってるのにリアクションを返せなかった






『か、間接キス…』


壱｢…いちいちそういうこと言わんでくれる｣


『ご、ごめ…』


壱｢嫌なら捨ててもええで｣


『すっ、捨てないよ！持って帰る！』


壱｢…それはきもいやろ笑｣






これでもう１回わたしが飲んだら

壱馬くんと間接キ…


そこでよぎった北人くんとのキス



終わってしまった、わたしのファーストキス






壱｢…どうした？｣


『うっ、ううん…』






どうあがいたって戻ってこない

初めてのキス




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