知らない我慢 ページ11
.
夜ご飯終わって、みんながリビングで談笑してる中
キッチンでお皿洗い
壱馬くんとのこと、環に話したら
強引に押しかけちゃえとのことだったので
今日の夜お話に行きたいと思います
…とは言ってもそんなにハートが強くないので
お皿洗いしながらシミュレーションしてるというわけです
『はぁ…』
北｢どーしたの｣
『うーん、なんか…え？』
北｢え？｣
『…ナチュラルに来すぎてびっくりもしなかった』
北｢さすが、おれ｣
キス、しちゃってからまともに話せてなかったからちょっと変な感じ
目合わせないようにしてたら
わたしの後ろにあるダイニングのテーブルに寄りかかって
A？って名前を呼んだ
北｢…ごめんね｣
『…気にしてないよ』
北｢だって、A…壱馬のこと好きなんでしょ？｣
『…うん、いつの間にか好きになっちゃった』
北｢だったら、嫌な思い出だよね…｣
『…、大丈夫！お互い忘れればなかったことになるよ、うん』
北｢…おれは忘れたくないんだけど｣
いつもより真剣な声が後ろから聞こえてきて
背中に とん、 って北人くんのぬくもり
北｢ねぇ、おれがAのこと好きなの忘れてない？｣
頭のすぐ上から北人くんの声が聞こえて
わたしの体を挟むようにシンクに置かれた手
背中に感じるぬくもりが
すぐ後ろに北人くんがいるんだって気づかせられる
『わ、すれてないよ…』
北｢…ほんとに？｣
『う、ん…』
北｢じゃあ、がんばろ｣
『……え？』
わたしの声と同時に肩に触れた北人くんのおでこ
少し横を向いたら
サラサラした髪の毛が頬に触れる
北｢好きな気持ちさえ忘れられてるんだったらすぐ諦めようと思った｣
『北人く、』
北｢でも、ちょっとでもAの中におれがいるんだったら諦めない｣
『あの…、』
北｢Aがおれのこと大っ嫌いって思うまで大好きって思ってるね｣
離れてった北人くんを追いかけるように振り返ったら
いつものかわいい笑顔でわたしを見てた
北｢おれ、我慢とか知らないから｣
『どういう…』
北｢ないしょ｣
へへへ、って笑って
ダイニングを出ていった
我慢、知らなかったらどうなるの？
…だめだ、頭がついていかないよ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1533人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こっとん(プロフ) - キュンキュンしました(T-T) (2017年11月15日 2時) (
レス) id: 9ec2d8728c (このIDを非表示/違反報告)
玲於 壱馬 - 私は壱馬君が好きなので続きが楽しみです。これからも応援しています。更新頑張って下さい♪ (2017年11月14日 17時) (レス) id: 842afb46b2 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 北人君可愛いですね☆これからも､れもんさんのペースで更新頑張って下さいね(*>∀<*)楽しみにしています！ (2017年11月11日 0時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 続きがきになります！私は陸推しなので陸とくっついて欲しいって最初思ってたんですけど今読んでると早く壱馬とくっついてほしいなって思いながら読んでます！ニヤニヤ止まりませんw (2017年11月8日 16時) (レス) id: e65c5b148a (このIDを非表示/違反報告)
こっとん(プロフ) - いまいちばん大好きな作品です！ 更新楽しみにしてます（＾_＾） (2017年11月6日 18時) (レス) id: 9ec2d8728c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもん
| 作成日時：2017年10月21日 11時
