ハニーバルーン ２【陸×壱×北】

邪魔？ ページ1

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『たーまーちゃあぁん…！』


環｢なになになに！笑」






川村(悪魔)壱馬くん好きだと気づいてしまった次の日


耐えきれなくて環に連絡して

夕方、門に集合した



…うん、今日もオシャレでかわいいな、たまちゃん






環｢なんかあったって顔してるー」


『…やっぱりしてる？』


環｢しすぎてる」






…わかる人にはわかるのかなぁ、


環が分かってくれるのは納得できるけど

壱馬くんが気づくのは謎だよ



人のそういうのに敏感、とか？






環｢とりあえず甘い物食べたい」


『あ、家の近くに美味しいところあるよ』


環｢いくー！」






北人くんと来たおじいちゃんが経営してるカフェまでの道


北人くんにキスされて、嫌ではなかったこと

ちゃんと男の人なんだって意識したこと

壱馬くんには知られたくなかったこと

もしかしたら好きになってしまったかもしれないこと

全部全部、環に話した






環｢まって、ファーストキスだよね？｣


『…言わないで』


環｢ちょっとそれはありえなくない？怒りなよ｣


『北人くんだって悪気があったわけじゃないし、』


環｢だってAのファーストキスはもう二度と戻ってこないんだよ！？｣






言われてみれば…そうだよね

でも、怒れないよ


だって、北人くんもびっくりしてたし

何より昨日からすごい気まずそう



わたしがなんでもない顔できればいいのに

できないからうまく話せてない






環｢もう壱馬くんは置いといて…｣


『置かないで！？そこがいちばん悩んで…、』


環｢え？好きでしょ？壱馬くんのことは｣






そんな…決めつけます…？


まぁ、でも…うん、好きなんだろうなぁ…




…ほら、カフェの窓から壱馬くんの幻が見えるくらい、


壱馬くんの…幻？？






『壱馬くんっ！？』


環｢え？いるの？｣






少し笑って入口の方に回ってくるのが見えた


ちょっと環いるのに…！






田｢川村くん、久しぶりだね｣


壱｢田中さん、ご無沙汰してます。最近仕事が立て込んでて…｣


田｢いいことじゃないか。仕事があるって幸せなことだよ。いつもの飲む？｣


壱｢はい！お願いします｣






おじいちゃん、田中さんっていうんだ…


北人くんは おじいちゃん って呼ぶから知らなかった



おじいちゃんと話し終わって

振り返った壱馬くんと目が合った






壱｢…あ、邪魔した？｣






環に気づいて、ちょっと申し訳なさそうな顔




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