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Heart 57. ページ8

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玲「なんでもっと早く言わないの?」


『いっ、忙しいって聞いてたから…』


玲「それとこれとは別じゃん。怒るよ」


『もう怒ってるじゃん…!』


玲「怒ってねぇよ。はぁ〜…、まじで心臓に悪い」






鮫島さんのことで困ってるって言ったら


案の定、怒られた。






玲「まじ誰だよ、そいつ。聞いたことねぇな」


『わたしも知らなくて…』


玲「つきまとわれてるってことでしょ。きもい、ふざけんな」


『家も近くみたいでね、帰りに会っちゃったり…』


玲「はぁ?それほんとなの?わざとついてきてるとかじゃなくて?」






…それは、考えたことなかったな。


えっ…、玲於くんの言うことがほんとだったらこわすぎる。






玲「ぜってぇ許さねぇ」


『ぼ、暴力しないでね?』


玲「しねぇよ、あほか」


『だって玲於くん…』


玲「俺がずっと一緒にいれたらいいのに」






苦しい声。


それは、できないことがわかってるから。






『ランペと一緒のお仕事の時はね、駅まで送るって壱馬くんが…』


玲「駅からはどうすんの?家の近くまでそいつ来てんでしょ?」


『来て、ます…』


玲「送れる時は俺が行くから。帰る時必ず俺に連絡して」


『え…』


玲「…ごめん、そろそろ行かなきゃ」






時計を見て

わたしの頭を ぽんっ てしてから背を向けた。






『玲於くん…!悪いから大丈夫だよ…っ』






ツアー前で忙しい時に


わざわざわたしのせいで迷惑かけるなんていや。




そう思って言ったのに


玲於くんちょっと怒った顔して






玲「守るっつってんの。俺が」


『まも…る?』


玲「…Aちゃんの彼氏は俺だから、俺がAちゃんを守る」


『玲於くん…』


玲「わかったら返事」


『は、はい…!』


玲「…ん、いい子」






最後の最後に ふっ、て目を細めて


玲於くんは行っちゃった。




なに、今の…。


ぜんぶ、ぜんぶ



わたしだけに向けられた言葉。


わたしだけに向けられた優しさ。





どうしよう、どんどん好きになる。



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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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さく - 先にハニーバルーン読ませていただきました。まさか同じ作者さんだと思いませんでした!!どの作品も大好きです!これからも応援してます! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 0b5409e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
summermoon(プロフ) - ごめんなさい汗間違えて評価ボタン押しちゃいました……この作品大好きでもう読むの5回目なんです!!ほんとにごめんなさい。 (2018年12月23日 12時) (レス) id: 0648ee0eae (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最高に可愛いくて最高にキュンキュンしました!甘々な玲於が見れてもうこっちまで溶けそうです笑 (2018年9月29日 23時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - すごく面白かったです。素敵なお話でした!これからも応援しています。 (2018年9月14日 16時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - このお話読んでFlow Back が好きになりました笑。玲於と女の子の感じが凄い好きです! (2018年1月7日 14時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2017年9月3日 19時

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