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Heart 56. ページ7

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『玲於くん…』


玲「…どした?」






会いたかったの。


話聞いてくれなくてもいいから

ただ、玲於くんに会いたかった。



何も言わないわたしを見て

玲於くん、ちょっとだけわたしの手を握って


Aちゃん


優しくそう言った。



…不思議。


あれだけ照れちゃった名前が


今はもっと聴きたい。



ずっとそばにいて、って


そう思ってる。






玲「昨日…ごめん」


『え?あ…、ううん。出れなかったわたしが悪いから、』


玲「…妬いた、」


『…うん?』


玲「壱馬と仲いいから、妬い…た」






気まずそうに下を向いて


小さな小さな声で言った。



…わたし、ちゃんと想われてる。






『…好き、だよ』


玲「…え、」


『玲於くんだけが、好き』


玲「…Aちゃ、」


『大好き、』






自分でも、びっくりしてる。


玲於くんに

面と向かって

こんなこと言える日がくるなんて。



玲於くんだけなの、


小さなことで一喜一憂しちゃうのは。




玲於くんは握った手に力をいれて


すごく、すごく柔らかいかわいい顔して笑った。






玲「…甘々じゃん」


『あ、会えてなかったから…』


玲「…今日、仕事?」


『うん、お昼から』


玲「なのに早く来たの?」


『えっと…、ちょっと…』


玲「…会いに来てくれたの?」


『そ、そうかも…しれない…』


玲「ちゃんと言えよ、ばか笑」






はにかんで笑う玲於くんの表情と


ゆっくりと話す声。



すべてがわたしの中に甘く溶けて


あたたかく広がっていく。






『ねぇ、玲於くん』


玲「なに」


『やっぱりね、玲於くんに話聞いて欲しくて…』


玲「…昨日の?」


『うん、』


玲「いいよ、ちょっと場所変えよっか」






エレベーターの前、誰が来るかわかんないもんね。


握った手見えないように隠して


そのまま歩く。




この手を握れるのは


これから先ずっと


わたしだけでいいな。




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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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さく - 先にハニーバルーン読ませていただきました。まさか同じ作者さんだと思いませんでした!!どの作品も大好きです!これからも応援してます! (2019年3月31日 22時) (レス) id: 0b5409e2c9 (このIDを非表示/違反報告)
summermoon(プロフ) - ごめんなさい汗間違えて評価ボタン押しちゃいました……この作品大好きでもう読むの5回目なんです!!ほんとにごめんなさい。 (2018年12月23日 12時) (レス) id: 0648ee0eae (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最高に可愛いくて最高にキュンキュンしました!甘々な玲於が見れてもうこっちまで溶けそうです笑 (2018年9月29日 23時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - すごく面白かったです。素敵なお話でした!これからも応援しています。 (2018年9月14日 16時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
KatayoseRise(プロフ) - このお話読んでFlow Back が好きになりました笑。玲於と女の子の感じが凄い好きです! (2018年1月7日 14時) (レス) id: 151cd28ba4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2017年9月3日 19時

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