星屑ハートブレイカー２ 【佐野玲於】

Heart 87. ページ38

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玲｢ねぇ、Aちゃんどう？俺かっこいい？｣


『かっこいいってば…。もう16回目だよ、言うの』


亜｢玲於、しつけぇー笑｣


玲｢だって久しぶりのAちゃんのヘアメイクだから｣






ライブ前、俺いちばん！って走ってきた玲於くんのヘアメイクしたら

ちっちゃい子どもみたいに喜んで

みんなに かっこいい？どう？ って聞き回ってる。


…わたしが恥ずかしいよ、






『もう、玲於くんうるさいからここ座りなさい！』


玲｢はーい｣


メ｢なんか立場逆転してる？笑｣


裕｢前はAちゃんがうるさいって言われてたのにな笑｣






座ってからも遠くにある鏡見てにこにこしてるの。


かわいいにも程があるよ…






隼｢嬉しいなぁー。またこうやって名物コンビが見れるようになって｣


玲｢だって俺が頑張ったから｣


龍｢ほんまに？笑｣


玲｢まじでまじで。何回も心粉々にされて、でも諦めないで頑張った｣


『…ごめんなさい』


涼｢玲於の想いが星屑みたいにキラキラしてたんだよ、きっと｣


隼｢さすが涼太くん、ロマンチック！｣






…星屑、かぁ


そういえば前に玲於くんと見上げた星、綺麗だったな






玲｢俺、星屑だって。Aちゃん｣


『…なんでわたしに言うの』


玲｢俺のこと好きだったくせに逃げた過ちを思い出してもらって…｣


『亜嵐さん、助けて…！』


亜｢こら、玲於。Aちゃんいじめちゃだめだぞー｣


玲｢いじめてないし、ほんとのことだし｣






遠回りして逃げ回った恋。


弱いわたしをそれ以上の想いで包んでくれたのは玲於くんでした。



何回も心が負けそうになったけど

涼太くんの言う通り、星屑みたいにキラキラしてる玲於くんに心惹かれたの。





この人じゃなきゃだめ、


そう想えるくらい、大好きで大切な人。






ス｢スタンバイお願いしまーす！｣






しゃあー！って気合い入れながらステージに向かう７人


玲於くんが途中でくるって振り返って

甘い甘い笑顔を見せた。






玲｢Aちゃん、ありがとう！俺だけ見てろ！｣






…ずっとずっと、玲於くんだけ見てるよ。


わたしの方こそ、ありがとう。




好きになってくれて、ありがとう。






『…がんばれっ、！』






いつか、玲於くんでいっぱいにしてね。



" 大好き "






end.

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