星屑ハートブレイカー２ 【佐野玲於】

Heart 74. ページ25

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目覚ましが鳴って

重い体を動かしてアラームを止める。


…アラーム？

わたし、昨日ソファで寝たのに目覚ましなんて鳴るわけない。




目を開けたら

寝てたのはソファじゃなくてベッド。


昨日は玲於くんだけが寝てたはずの、ベッド。



慌てて寝室を出てリビングに行ったら

もう既に玲於くんの姿はなくて

朝早いって言ってなかったじゃん、って。


たぶん、玲於くんが連れてきてくれたんだ。


…もう、なに、？



冷たいくせに

気づかないようなとこで優しくするとか






『意味…わかんないよ、』






だいっきらいなんて言っちゃって悪かったな…。


でも、でもでも玲於くんが…




…こんな考えててもしょうがない。


ちゃんと玲於くんとお話しなくちゃ。




川村A帰りは何時ですか

玲於くんたぶん22時くらい




秒で既読ついて

秒で返事返ってきた。



22時、かぁ。


同じくらいかな。

一緒に帰って来れたりしないかなぁ。



玲於くんになんて言おうって考えながら準備して

ランペのお仕事の現場に向かった。


みんなに挨拶したら

壱馬くんがにやにやしながら寄ってきた。






壱｢酔っぱらい、元気？｣


『…酔ってないもん』


壱｢なんかあるとすぐ顔に出るんやから気ぃつけや｣






…顔に出てる？


自分の顔、ぺたぺた触ってたら壱馬くんが吹き出した。






壱｢ほんまあほやな笑｣






…優しいんだけど

一言余計なのが壱馬くんの悪いとこ。






『…あっ、慎くん、壱馬くんあげる』


慎｢え？いや、いいっす｣


壱｢おいこら、慎｣


慎｢えー、すいません笑｣






ごめんね、慎くん…




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