Heart 49. ページ49
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コ｢ごめん、ちょっとおつかい頼まれて｣
『はーい』
コウタさんにコーヒー買ってきて！って言われたから
自販機がある階までエレベーターで降りる。
コウタさんがいつも飲んでるやつのボタンを押して
戻ろうとしたら
隣にメガネをかけた真面目そうな男の人がきた。
…社員さんかな。
お疲れさまです、そう言って
横を通り過ぎようとした時に声をかけられた。
鮫｢あの…っ、僕、鮫島浩平といいます。川村Aさん…ですよね？｣
『え…そう、ですけど、』
鮫｢僕…ずっと前から川村さんのこと気になってて、良かったら連絡先とか教えて貰っても…｣
…こわい
真面目そうなのに、なんだかいやな感じ。
既にスマホを取り出していて
負けそうになる。
『ごめんなさい、急いでるので…』
鮫｢あっ…、め、名刺！名刺だけでも貰ってくれませんか…っ｣
グイ、と腕を掴まれて
体が固まる。
…なんだろう、丁寧なんだけど
とっても…こわい。
玲於くん、
玲於くん、こわいよ…っ
壱｢A？…なにしてん｣
『かっ、ずまく…！』
いつもの黒マスクして
わたしの掴まれた腕を見て鋭い目を鮫島さんに向ける。
近づいてきて
鮫島さんに頭を軽く下げながら
掴まれていた腕を離してくれた。
壱馬くんが来てくれて
ものすごく安心して
思わず壱馬くんの後ろに隠れる。
壱｢お疲れさまです。すいません、今忙しいので失礼します｣
鮫｢…川村さん！｣
壱馬くんがわたしの肩を引いて歩き出そうとした時
鮫島さんがわたしの手のひらに強引に名刺を乗せた。
鮫｢連絡…待ってます｣
ぎこちない、笑顔。
こわくて壱馬くんの服を握ったら
気づいてくれたのか
早歩きにしてくれた。
壱｢…誰や、あれ｣
『鮫島浩平…さん。いきなり話しかけられて、』
壱｢…さっきの貸して｣
手の中にある名刺を見ながら言う。
言う通り渡したら
確認もせずにビリビリと破き出した。
『えっ…、まだ見てもないのに、』
壱｢…連絡するつもりやったん？｣
『しない、けど…』
壱｢じゃあ、いらんやん｣
そう言って近くのごみ箱に捨てた。
壱馬くん…、意外と強引…。
壱｢…気ぃつけや。なんか嫌やわ、あの人｣
うん、と返事をして
玲於くんに話さなきゃ、と思いながら
コウタさんのコーヒーを握った。
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そると(プロフ) - れもんさん、いつも泣きながら読ませていただいてます（ ; ; ）テーマソングがFlow Backのところからもう神です、Flow Backのこと知らなかったのですがこのお話で虜になりました（ ; ; ）れもんさんもFB好きなんですか？？もう歌がお話と合いすぎてて号泣です（ ; ; ） (2019年4月7日 19時) (
レス) id: 4b01de9b6f (このIDを非表示/違反報告)
サノオミ(プロフ) - 続きが毎回早く読みたくてウズウズします(T_T)だいすきですこのお話！！！！更新楽しみにしてます！ (2017年9月2日 22時) (レス) id: 3039c62ac7 (このIDを非表示/違反報告)
咲 陽(プロフ) - わわわわわとろけます、どうしたらいいですかれもん様（ ; ; ）どうしてこんなに死なせる作品を書くんですかあー！！！あーとろけちゃいますどうしよう() (2017年8月31日 16時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
toypochi(プロフ) - うわ〜(´>///<｀)ニヤニヤが止まりませんっ！Twitterのa−nationといい本当にれもんさん神です！大好き！応援してます！あっちでもこっちでも感想書いちゃってごめんなさいっw (2017年8月28日 2時) (レス) id: a33578bb42 (このIDを非表示/違反報告)
あぽ(プロフ) - 応援してます！！ (2017年8月25日 19時) (レス) id: db5ff86ad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年8月16日 10時
