Heart 38. ページ38
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おはよう、って。
そう、普通に
今までみたいに言えばいいんだ。
大きく深呼吸をして
楽屋のドアを開ける。
ゆっくりゆっくり開けて中を覗いたら
タイミングが良いのか悪いのか、
ヘッドホンした壱馬くんしかいなかった。
…引き返そうかな。
せめて、誰か来るまで…
臆病な心が壱馬くんに会うことを避けて
ドアを閉めようとした。
だけど、背を向けてた壱馬くんが立ち上がって
ドアの方を向いたの。
そしたらまぁ、見つかるわけで…
壱｢…A？｣
ヘッドホンおろして
不思議そうな顔をして近づいてくる。
えっ、え…！
やめて、来ないで〜…！！
壱｢どうしたの。入りな？｣
どうやら意識してるのはわたしだけみたいで
壱馬くんは さらり とドアを開けてわたしを中に促した。
…え、あれ？
気にしなくても、いいのかな、
隅っこの方に荷物をおろして
いつもならいるメンバーさんとちょっとお話してから準備するんだけど
今日は壱馬くんだけだから気まずくて
ゆっくりゆっくり準備するフリをした。
…はぁ、だめだなぁ。
壱馬くんだってきっと、
簡単に 好き って言ったわけじゃないのに
玲於くんのこと好きだって分かってるのに
それでも、伝えて…くれたのに
『かっ…かじゅまくん！！』
壱｢……え？笑｣
勢い余って名前呼んだら
見事に噛んじゃって
慌ててほっぺ押さえた。
だってたぶん、
恥ずかしくて赤くなる。
もう、この恥ずかしいとすぐ顔赤くなるの
どうにかならないかなぁ…
壱｢…勘弁してよ｣
『え、？』
壱｢普通でいようって思ってたのに、そんなに意識されると…緊張してくる、｣
ほんとに…
本気でわたしのこと好きでいてくれてるんだ、
わたしを見る目が…玲於くんと同じ。
『ご、めん…ね』
壱｢いや、いいんだけどさ…｣
壱馬くんはゆるっとしたTシャツの袖で顔を隠しながら
小さな声で呟いた。
壱｢…かじゅまは、かわいすぎたわ…、｣
…照れながら言うの、だめだと思う。
恥ずかしい、恥ずかしい、
でも、壱馬くんは
逃げたくならない。
それは恋愛感情がないからだってわかってるけど
やっぱりどうしても
玲於くんから逃げたくなるの
申し訳なくなる。
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そると(プロフ) - れもんさん、いつも泣きながら読ませていただいてます（ ; ; ）テーマソングがFlow Backのところからもう神です、Flow Backのこと知らなかったのですがこのお話で虜になりました（ ; ; ）れもんさんもFB好きなんですか？？もう歌がお話と合いすぎてて号泣です（ ; ; ） (2019年4月7日 19時) (
レス) id: 4b01de9b6f (このIDを非表示/違反報告)
サノオミ(プロフ) - 続きが毎回早く読みたくてウズウズします(T_T)だいすきですこのお話！！！！更新楽しみにしてます！ (2017年9月2日 22時) (レス) id: 3039c62ac7 (このIDを非表示/違反報告)
咲 陽(プロフ) - わわわわわとろけます、どうしたらいいですかれもん様（ ; ; ）どうしてこんなに死なせる作品を書くんですかあー！！！あーとろけちゃいますどうしよう() (2017年8月31日 16時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
toypochi(プロフ) - うわ〜(´>///<｀)ニヤニヤが止まりませんっ！Twitterのa−nationといい本当にれもんさん神です！大好き！応援してます！あっちでもこっちでも感想書いちゃってごめんなさいっw (2017年8月28日 2時) (レス) id: a33578bb42 (このIDを非表示/違反報告)
あぽ(プロフ) - 応援してます！！ (2017年8月25日 19時) (レス) id: db5ff86ad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年8月16日 10時
