Heart 6. ページ6
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玲｢…遅い｣
『れ、玲於くんが早いんだよ…』
玲｢酔っ払い、フラフラすんな｣
『してな…、あれ？わたしお支払い…』
玲｢さっきしてたじゃん、ばーか｣
…え？
うそだ、絶対してない。
お支払いしなきゃ、って戻ろうとしたら
玲於くんのジーンズのポケットに雑にいれられたレシートが見えた。
『…玲於くん』
玲｢ん｣
『それ、』
ポケットのレシート指さしたら
気まずそうな顔してレシートを奥まで突っ込んだ。
払って、くれたの？
玲｢ただのゴミ｣
『…うそ、』
玲｢…嘘じゃねぇ。ほら、帰るぞ｣
玲於くんの近くにいると声が響いちゃうから
半径１mの距離を取って歩いてたのに
わたしが酔っ払ってるせいでモタモタしてると思ったのか
…自分が支払ったのを隠したかったのか
少し強引に手を握ってきた。
…っ、だめだめ…！
こんなの
好きが溢れちゃう。
『…、玲於くん、ありがとうね？』
さり気なく玲於くんにバレないように
手をカバンにしまってあったスマホに伸ばした。
なんのこと、としらばっくれる玲於くんは気づいてないみたい。
…はぁ、もうほんとに
改めないとだめだな、わたし。
無意識で玲於くんのこと呼び出しちゃうなんてありえない。
玲於くんの後ろ歩きながらひとり反省会。
玲｢…お前、なにで帰んの｣
『電車、かな』
玲｢終電は｣
え…、もうそんなの気にする時間？
スマホで時間を確認したら
とっくに日付けが変わってて
もちろん終電なんて残ってるわけなかった。
『えっとー…、ございません』
玲｢ほんっと抜けてんな｣
こんな口の悪い玲於くんだけど
顔から心配してくれてるってのが分かるからつらい。
どうやったら、玲於くんのこと嫌いになれるんだろう。
結局、玲於くんがタクシーつかまえてくれて
２人で一緒に帰ることになった。
車内は無言で
…もう、気まずいったらありゃしない。
前のわたし、なんであんなに玲於くんに話しかけられてたの？
なに話してたの？
ゆっくり、隣にいる玲於くんのこと見てみたら
すぐに気づいて
玲於くんもこっちを見る。
それだけで、息が止まりそうなほどに苦しくなる。
玲｢…Aちゃん？｣
…熱い、熱い。
玲於くんの存在だけで
わたしいつか溶けちゃいそう。
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そると(プロフ) - れもんさん、いつも泣きながら読ませていただいてます（ ; ; ）テーマソングがFlow Backのところからもう神です、Flow Backのこと知らなかったのですがこのお話で虜になりました（ ; ; ）れもんさんもFB好きなんですか？？もう歌がお話と合いすぎてて号泣です（ ; ; ） (2019年4月7日 19時) (
レス) id: 4b01de9b6f (このIDを非表示/違反報告)
サノオミ(プロフ) - 続きが毎回早く読みたくてウズウズします(T_T)だいすきですこのお話！！！！更新楽しみにしてます！ (2017年9月2日 22時) (レス) id: 3039c62ac7 (このIDを非表示/違反報告)
咲 陽(プロフ) - わわわわわとろけます、どうしたらいいですかれもん様（ ; ; ）どうしてこんなに死なせる作品を書くんですかあー！！！あーとろけちゃいますどうしよう() (2017年8月31日 16時) (レス) id: b57c603971 (このIDを非表示/違反報告)
toypochi(プロフ) - うわ〜(´>///<｀)ニヤニヤが止まりませんっ！Twitterのa−nationといい本当にれもんさん神です！大好き！応援してます！あっちでもこっちでも感想書いちゃってごめんなさいっw (2017年8月28日 2時) (レス) id: a33578bb42 (このIDを非表示/違反報告)
あぽ(プロフ) - 応援してます！！ (2017年8月25日 19時) (レス) id: db5ff86ad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2017年8月16日 10時
