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「ほんまに来てくれたんやな！」
「...約束なので!どこ行くんですか？お腹ペコペコです」
「ほな、はよ行こうか」
「ここって...」
「目黒川やで〜Aちゃんと花見したかってん」
「目黒川初めてきました！夜桜キレイ〜」
「俺も初めてやねん！テレビでは見たことあんねんけどなかなか来れへんからな」
てっきりいつもの居酒屋だと思ってた自分が恥ずかしいし、こういうところに連れてきてくれる大倉さんにちょっぴりキュンとした
「なんでここに？」
「なんでって...Aちゃんと来たいからに決まっとるやん！..あ〜恥ずかしい恥ずかしい」
照れてる大倉さんを初めて見た..
「Aちゃんビールでええ？食べ物買ってくるからここで待っとって！」
「あ、ありがとうございます」
そういって人混みに消えてった大倉さんを桜の木の下で待っていた
「あの人..アイドルってこと忘れてないかな,大丈夫かな？」
10分経っても20分経っても来ない..
「今関ジャニの人あっちにいた気がする〜」
そんな声が耳に入った
人混みの中をかき分けて人集りができてたところを覗くと案の定大倉さんがファンの子に囲まれていた
「ちょっ、、すみません！すみませーん」
人集りを無理矢理かき分けて大倉さんの腕を掴んで思いっきり走った
「はぁはぁはぁ....」
「Aちゃんありがとう！ほんまごめんな」
「こうなるだろうとは予測してましたよ笑 アイドルの自覚持ってくださいね」
「はいこれ！」
そう差し出されたのはキンキンに冷えたビールと冷めた焼きそば
「あ、ありがとうございます」
「それよりなんで俺のこと分かったん？」
「待ってた時大倉さんがいることバレてたの耳に入って..体が勝手に動いてました」
「へえ〜嬉しいこと言ってくれるやん」
「あの人集りかき分けたらファンの子にババァって言われたのは一生忘れませんから」
「ほんまにごめん。桜も見れへんし車の中でビール乾杯することしかできへんし焼きそばは一つしか買えへんし..」
「私はそれでも嬉しかったです」
「へ？」
「だって全部私のためですよね？それがすごく嬉しいです」
「あんなぁ...Aちゃんのことほんまに好きやねん。仕事熱心なところも人に感謝できるところも人に愛されてるところもかわええところも全部全部好きやねん。振られるの分かってんのに好きは止まらへんねん」
「.....誰が振るなんて言いました？」
「え、それって..」
「私も大倉さんが好きです」
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作者名：まるやん | 作成日時：2019年10月14日 6時
