かみさまはいなくなった。3【あんスタ】

あとがきになるはずだった ページ33

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　三毛縞先輩(=三毛縞斑)の口調を某ゲームのドクターと間違えること数十回、そのたびに泣きそうになること数回(泣きたくなるのはこちらの都合です)。そして何とか、書きあがりました。

　まともにやり始めたのが新シリーズからなので、ほとんど知らないイケメンに妙に意識されてたり、つんけんしているイケメンになぜかデレたりしていましたが、最近は『前世の記憶』を取り戻すがごとく、旧シリーズ(旧？)も履修しつつあります。
　ある日の夜流星の篝火イベストでボロ泣きした時の想いを思い返しながら、これを作っていました。

　三毛縞先輩、「期待させて裏切って、より深く絶望させた自分は妹に嘘つき呼ばわりされ嫌われている」って言ってたじゃないですか。で、その妹ちゃんってどんな子なんだろうとちょっと想像してみたんです。
　三毛縞家の子だから、当然深海家の信者でしょう。病弱であれば、健康そのものなお祭り男の斑さんとはだいぶ性格も違うはず。そして、斑さんを嘘つき呼ばわりして嫌ったのならば、そのような短絡的な思考をしてしまう程度には精神が幼い子だろうな、と。

　でも、もし三毛縞先輩が勝手に「俺は妹に嫌われている」と思い込んでいるだけで、実は妹の方はさして兄を嫌っていないとしたら。むしろ、自分の道を歩み始めた兄を見て、ひそかに応援しているとしたら。

　そうしたら、もう少し違う子なんじゃないだろうか。

　そうして出来上がったのが、この「かみさまはいなくなった。」です。

　生まれつき病弱ということで、ふんわり設定ですが原発性免疫不全症候群および心室中隔欠損症を持っています。ただ、難病の経過に関してはド素人なので、雰囲気程度です。無駄に細かく書くのも、病気が本題ではない以上どーなんだって話なので、今回はこれで。悔いはない。

　三毛縞先輩の妹ちゃんを書くにあたり、まずは三毛縞斑というキャラクターを理解しようとしたんですが、これがもう大変でした。家の関係もありますが、何より大変だったのは彼の人間性です。使えるものは何でも使う、時にはどこかに犠牲を出しつつ最終的な目的だけは達成するといったあたりに道徳的欠如がみられます。また、彼の場合は本人がいろいろこなせてしまうタイプなので、弱い立場の人の気持ちはあんまり理解できないために、寄り添うということも難しいでしょう。それ自体は何も彼に限ったことではないのでしょうが……。書き終わった今も彼を理解しきれた気は全くしません。

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