経理部の大瀬さん[赤] (ページ11)

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経理のドアに手をかける私。

『やってしまった...。あろうことか山田さんを無視してしまった..。

けど、森若さんの手前あんまり仲良くはできないし..。』

ブツブツ言いながらドアノブを回したり戻したり。

『あーでも優しかったな...。』

ドアノブが行ったり来たり。

「早よ入ってこい！！お前は山田太陽か！！！」

しびれを切らした佐々木ちゃんのツッコミでドアが開いた。

ガンッ！！！！！！

『痛い！！！！！！！！！！』

乱暴に開けられた扉に思いっきり頭をぶつけた。

痛い！！私これでも病み上がり！！

今日だけでいいから優しくして！！！

-山田side-

A絶対勘違いしたよなー。

あーーー俺のバカやろう！！！！

自分のデスクに戻り、外回りに行く準備をしながらイライラしてしまう。

山田「じゃ、行ってきます...。」

カバンを持って部長に一言。

すると山田の元気のなさに気づいた吉村部長。

「ちょーっとちょーーっと！どーしたの山田！元気ないじゃなーい！
今日は大手との契約なんだから、特にやる気出してもらわないと！！」

確かに今日はいつになく大切な日。

仕事とプライベートは分けて考えなければいけないのに。

さっきAに無視されただけで、俺...

「やる気出ません..。」

「え！！！ちょっと急にどーしたの！！
なんか嫌なことでもあった？？！」

俺の顔色を伺う部長。

だめだ、だめだ！今は仕事中だぞ！！

「いえ、なんでもないです！！行ってきます！！！」

バカか俺！社会人にもなって！！！

気持ち切り替えろ！！

今日は絶対契約取って、あとでAと話すきっかけにしてやる！！