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7色と白×淳太 ページ34

"みんなは自分の色があって素敵やね。"
WESTでデビューして間もない頃、Aが俺にそう言ったことがある。


その頃は俺たちが個性的で素敵。
と褒められたみたいで嬉しかったけど。


今思えばAはきっと、自分に個性がないことをコンプレックスに思っていたんやと思う。




..目の前のAの、少し落ち込んだ背中を見つめながら俺はさっきまでの事を後悔していた。





今日はスタッフさんとメンバーとで、ジャニーズWESTの次のライブの打ち合わせをしていた。


俺は、前回のライブを超える良いものを作りたい。
ファンに良かったと言ってもらえるものを作りたい。と熱くなってて、

さらに今回は、メンバー同士でうまく意見が噛み合わず、俺はさっきからイライラしていた。




そんな中のAの、

"私は何でもええよ。"

という一言が俺に深く突き刺さった。




"何でもええって何?俺は毎回良いもの作りたいからセットリスト考えて来てんのに...Aはいっつもそうやって私は何でもええ。しか言わんやん。"

なかなか進まない会議のイライラを全部Aにぶつけた。




"まぁまぁ。Aは全部ええと思ったんやな?"
隣に座る濱ちゃんが俺をなだめた。



"ごめん。言いすぎたわ。"
そう言って謝る淳太。



"ごめんな!ちゃうねん...。私淳太くんのセットリストほんまにすごいと思うから、私が意見する事なんてないと思って...。"
Aはしょんぼり肩を落として謝った。




スタッフは重くなった空気をかき消すように明るい声で机に書類を並べた。

"じゃあセットリストは一旦保留にして。先に舞台の案を決めちゃいましょうか!"




8人が中心のテーブルに集まり、舞台の図面を見る。



Aの背中越しに図面を見る俺。


...いつもよりしょんぼりしたAの背中に俺は自分のストレスをぶつけてしまったことをひどく後悔した。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 夢小説 , 重岡大毅   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:まる | 作成日時:2019年1月19日 21時

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