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spring moon #42
どれだけ離れたくないとキスを交わして、身体
を寄せ合ったとしても、別れなければならない
時間が迫ってきている事に変わりはなかった。
さっきはちょっぴり我儘を言ってしまったけれ
ど、何時迄もそんな事ばかり言ってはいられな
いだろう。
寂しい気持ちを半ば無理矢理押し込めて、ゆっ
くりと彼の腕の中から身体を離した。
まるで今日が彼との最後だと言わんばかりに、
私はこの状況が終わらなければいいとすら思っ
ているだなんて。
「ヌナ、俺たち今日で最後じゃないよね？」
私の心を読んでいたかの様に言い出す彼の言葉
に、離れたくない気持ちがあからさまに出てし
まっていただろうかと恥ずかしくなった。
「そんな事ないよ、だって...ダニエルくん」
「だって？」
「私の彼氏だもん」
自分から言っておいた割には、恥ずかしさで身
体中が熱くなろうとしている事が分かる。
私の言葉を聞いた彼は相変わらずふにゃふにゃ
と可愛らしい笑みを浮かべながら、せっかく離
れられた身体をまた、抱き寄せた。
このままでこうして身体を離してはくっつけて
を繰り返している間に夜が明けてしまいそうだ。
「ヌナだって俺の彼女だよ、ジェファンに自慢
してやりたいくらい...」
「ジェファンって？」
「同じ部屋の友達で、ヌナの事相談してたんだ」
「ジェファンくんかぁ...」
「だめ、絶対だめだから」
そう言い出した彼は、私の口を大きな手で覆い
隠すと、気に入らないと言わんばかりに唇を尖
らせてみせた。
「んん...？」
首を傾げながら彼を見つめれば、やはり唇は尖
らせたまま、ゆっくりと手を離してくれる。
「ヌナの口からジェファンの名前が出てくるの
が、自分でもびっくりするくらい嫌だから...」
そういう事に関して、余り彼から感じる様な事
が無かっただけに堪らなく嬉しく感じてしまう。
ある意味、嫉妬してくれているのだという事実
に口元は緩む一方だ。
「ジソンの話ならしてもいい？」
「だめ、ヌナってば直ぐ意地悪する」
だめだと分かっているのにも関わらず、こうし
て私を求めてくれる彼を見ているとそれ以上が
欲しくなってしまうのだ。
別れを合図するように彼の身体から身を離せば
彼も意を決めたのか、名残惜しそうにしながら
もゆっくりと手を繋ぎ直し歩みを進めた。
もうマンションまでの距離など無く、目の前に
は見慣れたエントランスのガラス窓が私達を迎
えていた。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
