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spring moon #40 ＊
自分達の馴れ初めの話と言うものは、どうして
こんなにも照れくさく、恥ずかしいものなのだ
ろうか。
あの時、彼女が何時もの様にアメリカーノを頼
んだらラテを勧めるフリをして声を掛けような
どというのは、言わば言い訳に過ぎないのかも
しれない。
レジカウンターの後ろから彼女の綺麗な後ろ姿
を見つめているだけでは、幾分満足出来なくな
ってしまったのだ。
気づいた頃にはタイミングも考えずに、ラテの
入れられたマグカップ片手に彼女の元へと歩み
を進めていた。
こうして改めてあの日の事を思い出すだけで、
自分の半ば無理矢理な押し方には恥ずかしくな
ってきてしまう。
けれど、彼女とこうして居られる今があるのは
紛れもなくあの日があったからなのだと考える
と、幾分自分を褒めてやりたくもなる。
「ヌナの事、めちゃくちゃ好きやで」
「え...？」
「あ、いや...好きだよ？」
咄嗟に出た釜山訛りに、彼女と手を繋いでいな
い方の手で口を押さえてみるが既に手遅れだ。
釜山から上京している身、ふとした瞬間に訛り
が出てしまう事は確かにあったが何処か自分の
中で気を付けて話そうと努力はしていた。
が、今は完全に彼女に対して気を緩め過ぎてし
まっていたが故に出てしまった様な気がした。
「ダニエルくん、釜山出身だったもんね」
「普段は気を付けてるんだけど...ごめん」
「謝る理由なんてないよ、むしろ可愛いなぁっ
て思っちゃった」
彼女は俺に比べて幾分大人っぽいとばかり思っ
ていただけに、こうした些細な事で幼い子の様
に笑みを浮かべる姿は新鮮味を感じた。
「可愛いなんて...ヌナには敵わないよ」
「素敵だから気を付けなくてもいいと思うんだ
けどなぁ...」
「ヌナも言ってみて？」
「ふふ、私もダニエルくんの事好きやで」
「キスしていい？」
「だ...だめ！」
慌てた様にして俺の身体から離れようとする彼
女を半ば無理矢理抱き留めて離したりはしない。
俺自身が気にしている小さな事でさえも、彼女
に認められてしまえば、どうでもいい様にすら
思えてしまうから不思議だ。
ふわふわと髪を風に靡かせながら、俺のマフラ
ーに顔を埋める彼女の可愛らしい仕草に笑みを
浮かべて見せる。
辺りは既に暗くなり、ソウル市内には灯りが灯
しび始めた。
まだまだ夜は始まったばかりだ。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
