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spring moon #38
いつの日か話題になっていたホラー映画を観て
いる最中、あれだけ怖くはないのだと断言して
いた彼の驚いた声に身体を飛び跳ねる回数の方
が幾分多い様な気がしている映画終盤。
終わりに近づくにつれて怖い場面が増えてきて
いる様に感じた。
彼が抱えていたポップコーンは何時の間にやら
殆ど無くなってしまっていた。
「ヌナ、絶対来るから見ちゃだめ...死ぬから」
そう言いながら肩に回した手で私の目元を覆い
隠してくれているのはいいが、やはりスクリー
ンを見ている彼の驚いた声にびっくりしてしま
い、余計に心臓に悪い気がするのだ。
「今どうなってるの...怖い？」
話しかけているけれど、どうやら彼にはそれど
ころでは無いらしい。
映画が上映している数時間の間、彼はどれ程の
回数死んでは生き返ってを繰り返したのだろう。
彼の事ばかりを考え、気にしていたせいなのか
映画の内容は殆ど覚えていないに等しかった。
スクリーンにスタッフロールが流れ始めると同
時に、映画館内はゆっくりと明るくなっていく。
疎らに入っていた他の人達が席を外す中、私と
彼は魂が抜けてしまったかの様にその場に座り
込んだままだった。
「ホラー映画ならヌナにかっこいい所が見せら
れるんじゃないかって...でも」
「でも？」
「めちゃくちゃ怖かったから、次はホラー映画
以外にしよ...」
カフェでホラー映画を観るのだと言っていた時
とは打って変わった態度に思わず笑みが溢れて
しまう。
かっこいい所が見せられるかもしれないなどと
考えていてくれたのだと分かっただけで、彼へ
の愛しさは既に溢れかけている状態なのだ。
「次は私が守ってあげるから、また一緒にホラ
ー映画観よう？」
「ヌナに守られたいけど...もう絶対見ないって
決めたから見ないよ！」
拗ねた様にして唇を尖らせながら、私の腕を引
っぱる彼に口元を緩めては、今この時が堪らな
く幸せだという事を改めて実感する。
誰も居なくなってしまった映画館内には、既に
次の上映に備えるべく清掃員が入ってきていた。
邪魔にならない様にと慌てて荷物をまとめて席
を立った私達だったが、どちらと共なく自然に
繋がれた手に恋人らしさを感じて胸が暖かくな
ったのが手に取る様にして分かった。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
