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spring moon #16
カフェに行かなければならない、彼に会いたい
と思えば思う程一日経つのが長い気がした。
「あれ、もう帰るの？」
鞄に荷物を詰め込んでいると、次の講義の為に
来ていたジソンが話しかけて来た。
私は手を止めて、鞄の横に置かれた紙袋の中身
にちらりと目を向ける。
中には昨晩彼に借りたままになっていたロング
ダウンジャンパーが入っている。
「うん、この後カフェに行かなきゃ」
「本当にあのカフェ好きだね」
「カフェ...うん」
ジソンの言葉に数拍置いてから返事を返してし
まったのは、カフェが好きだから行くのだとい
う理由に疑問を感じたからだ。
私はあのカフェが好きだから、こうして毎日の
様にして通っているのだろうか。
確かに最初はあのカフェの雰囲気やメニューが
大好きで暇さえあれば通っていた。
けれどそれはあくまで最初の話であって、今は
どうかと言われればそれは少し違う。
あの日話し掛けられてラテを勧められて、名前
を知った時から私がカフェに行く理由が変わっ
てしまった様な気がした。
「夜からまた、雪が降るみたいだから気を付け
て帰るんだよ？傘必要だったら途中で買いな」
「お母さんなの？」
「心配して言ってんだから...じゃあ、また明日」
「ありがとうジソン、またね」
ひらひらと手を振って見送ってくれるジソンに
手を振り返して見せながら私は鞄と紙袋を持ち
講義室を後にした。
外へ出てみれば、ソウル市内は既に夕日に照ら
されていたが幾分寒さは増しているようだった。
今夜からまた雪が降るのだと教えてくれたジソ
ンの言葉を思い出しては、まだ溶けていない雪
が敷き詰められた道を歩く。
これからより一層寒さが増すのだというのなら
尚更彼に紙袋の中身を渡さなければならない。
何をしていても彼の事を考えているだなんて、
我ながら可笑しな話だ。
相手は高校生なのだと今までどれだけ自分に言
い聞かせただろうか。
今ではそんな言い聞かせすら意味を成していな
いかの様に、私の心を蝕むのだ。
まるで私が彼の事を好きだと言うかの様な気持
ちに、敏感な心は鼓動を速めて止まない。
彼に会ったら伝えるのだと決めていた言葉を思
い出すと、堪らなく身体が熱くなった。
意味など無い様に思える言葉が、まるで告白の
言葉みたいだと苦笑を洩らした。
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choi(プロフ) - maryさん» ジソンオンマタイミング！笑 母性本能全開のジソンさんにはオンマ的ドジも頑張ってもらわないと、と思いましてヽ(´o｀；にしても我ながら今のタイミングはちょっと！ですヽ(；▽；)ノ (2018年9月12日 19時) (
レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - あああああ！！ジソンオンマー( ＴДＴ)今は声かけちゃダメー( ＴДＴ)笑 (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ぜひ！！ぜひその番外編読みたいです！！( *´艸) (2018年9月12日 12時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
choi(プロフ) - maryさん» ジェファンとの絡みに反応下さるのmaryさんだけなので、密かに凄く嬉しいです！笑 番外編でダニエルくんとジェファンのお話を書こうかな...なんて思っちゃいますヽ(´o｀； (2018年9月12日 11時) (レス) id: 3ac3189961 (このIDを非表示/違反報告)
mary(プロフ) - ジェファンとの絡み待ってましたー！！やっぱりダニエルくんとジェファンくんの絡み大好きです(*´∇｀)もうウジンに何されたんだ！！笑 (2018年9月11日 23時) (レス) id: d75f5942a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHOI | 作成日時：2018年7月9日 16時
