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ここだよって教えてくれて開けた扉は
カランカランっと音を立てて
翔「どうぞ」
「ありがとう」
木全くんはエスコートしてくれて
すぐに碧海を見つけた。
碧「こっちこっち」
「遅くてごめんね」
碧「大丈夫やって」
すでに来ていた2人は向かい合わせで座ってるから
私は自然と碧海の横に座る。
翔「もう何か頼んだりしたの？」
純「まだやけど、大体は決めた」
碧「Aは何か食べる？」
「どうしよう…皆は学食で食べたでしょ？」
翔「あっじゃあピザ食べない？
俺も食べるし、シェア出来るから！」
「木全くんナイス！じゃあお言葉に甘えちゃお」
碧「ほんま良く食うわ」
純「いっぱい食べさせてあげたくなるやつ(笑)」
皆で食べるものを決めて飲み物を頼んで
「あっ河野さん、これ」
純「あっほんまありがとうな？
助かったわ…」
「すぐに届けられてよかったです」
純「えっと、Aちゃんで合ってるやんな？」
「あっはい」
純「河野さんって呼ばれると何か
めっちゃ距離感じるから名前でええよ？」
「…純喜さん？」
碧「そこは純喜くんでええんちゃう？」
純「せやな！翔也も碧海も純喜くんやし！」
「じゃあ、純喜くんで」
純「宜しくな！」
そんな会話で盛り上がる中
ずっと静かにしてるのは木全くんで。
「木全くん」
翔「ん？」
「あの、朝にくれたチョコレートって
取り寄せたの？」
翔「あっうん。この辺じゃ売ってないし…」
「ねぇ、これ見て！」
どこのだろ？って探してた時に
今度、モールのなかで銘店祭が行われるところで
買えるみたいで教えてあげた。
翔「え、すごい！」
碧「他にもあんの？」
「うん、普段は中々買えないのとかあるみたいで…」
純「どれも美味そうやんな」
気付けば私のスマホを全員で覗き込んでいて
コツンと頭がぶつかって、ふと顔をあげたら
「あっ」
翔「ごめん！(笑)」
「え、大丈夫大丈夫！」
碧「翔也は本当食べるの好きやもんな(笑)」
純「ええことやん(笑)」
翔「美味しいもの食べたいし(笑)」
そんな話をしていると
運ばれてきた料理に、頂きますをして
皆で食べ始める。
木全くんもだけど皆、食べ方も綺麗で
何だか見てるだけなのに幸せだった。
こんなに良く食べてくれる人に
ご飯とか作るのいいなぁ…
碧「そういや、A、料理ってまだやってんの？」
翔「え、得意なの？！」
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年10月5日 23時
