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翔「はぁ」


いつもの席はやっぱり空いていた。

荷物を置いてノートを広げ… るのを辞めた。
あの日からずっと隣に座ってきてたけど
今日はやめた。

前の方が空いていたのでそこに移動。
俺だって嫉妬とかはするよ。そりゃね。


翔「まだ来ないのかな」


あと少しで始まるのに、まだ来ないA。

俺はそれを最後に後ろを見るのを辞めた。





そのまま講義は進み、いつも通り終わりを迎えた。


「翔也っ」

翔「ん?」

「…ん?じゃなくて」

翔「どしたの」

「後で話があるから大学終わったら一緒に帰ろ?」

翔「わかった」


何を言われるのかな。

実はね…ってネガティブな事しか
頭に浮かばない俺。

早く終わってほしい反面
このまま時が流れなければいいなとも思う。


翔「…甘い」


鞄に入れていたチョコレートを
口に入れればその甘さがやけに苦しくなった。

その後の講義なんて頭には入らなくて
残ったのはこの時食べた
チョコレートの甘さだけだった。


翔「普通にしないとね」

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設定タグ:JO1 , 木全翔也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Chii。 | 作成日時:2021年10月5日 23時

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