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翔「さっきさ、恋愛はしたいなぁって
言ってたじゃん?」
「うん」
一瞬俯いた彼は少し言葉に詰まって
なんだろう?なんて思いながら
言葉を待っていた。
翔「…俺としない?」
「え?」
ご飯を食べながらサラッと言われた言葉に
私は箸が止まった。
翔「冷めちゃうよ(笑)」
「あっうん…」
黙々とご飯を食べる翔也。
「それって…翔也は…」
翔「Aとなら俺も恋愛したい。
…Aは?」
「私は…」
一気に思い出と共に自分が翔也に
どんな感情を抱いていたのかを考えた。
「翔也となら…でも」
翔「怖いのもわかってるから
ゆっくりで良いよ(笑)」
「…うん」
翔「だから俺の気持ちは伝えておきます(笑)」
「…私…失礼じゃ無い?」
翔「俺から提案してるの(笑)
大丈夫」
ご馳走様でしたって手を合わせて
美味しかったって笑顔で言ってくれる翔也に
私も食べ終えて
「片付けはやるから!」
翔「じゃあお願いしようかな(笑)」
キッチンにひとりで立って考えるんだけど
頭が追いついていなくて
ただひたすら流れる水を見て…
翔「ねえねえ、お菓子食べてもいい?」
「え?あっうん!いいよ!」
ガサガサと袋からお菓子を出して
話しかけられてるのかな?って思った
振り返るとこっちに
腕まくりをしながら歩いてくる翔也。
「どうしたの?」
翔「やっぱり一緒にやろ(笑)」
「ふふ、ありがと」
翔「そういえば課題出たよね」
「ああ、出てたね」
翔「一緒にやろ?」
「うん!助かる」
その後は無言でお皿が当たる音と水の音だけなのに
全然、嫌でもなくて。
翔「先にお菓子ね!(笑)」
「うん(笑)」
翔也となら…
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作者名:Chii。 | 作成日時:2021年10月5日 23時