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2人で歩く大学までの道。
いつもと違う風景に少し気分も良くなる。
翔「なんか不思議だね」
「んー?何が」
翔「去年までは全然話さなかったのにさ」
「それは翔也がチョコレートくれたから(笑)」
翔「たまたまでしょ(笑)」
「でも、そのたまたまが今はこうして
話したり歩いたりしてる」
翔「好き?」
「え?!」
翔「チョコレート」
「あっうん、好き」
突然の好き?ってワードに変に反応しちゃった。
自惚れちゃダメじゃん…
チョコレートが好きか聞いたんじゃん。
そうだよね?
…そのはずなのに何でちょっと照れてるの?
翔「俺、グミも好きなんだ」
「そうなの?」
翔「でも、Aと居る時は
チョコレートって感じ」
「私もかなぁ。翔也はチョコレートって感じ」
やっぱり歩くのが遅い私の横を歩く翔也。
合わせてくれてるよね?絶対。
大学が見えてきた頃、門の前にいる2人の人影。
「碧海と純喜くんかな」
翔「多分ね」
結構な時間を歩いたはずなのに
早かったなぁ…
純「あっきたきた!おはよ!」
「おはようございます」
碧「大丈夫やった?」
「うん、大丈夫」
翔「2人ともおはよう。
純喜くん珍しくないですか?」
純「たまたま早かったんやけど碧海と会ったから
待っとってん」
翔「そっか」
碧「A、ちょっといいかな」
「うん」
碧「ほな、俺はそのまま講義行くからまた」
「翔也、後でね」
翔「席とっとくね」
「ありがとう(笑)」
2人と別れ碧海に着いていく。
碧「大丈夫そうで良かった」
「うん、翔也が居たから助かった」
碧「…まだ新しい恋とかは嫌なん?」
「…そんな事は無いかな」
碧「翔也なら俺は賛成なんやけどね」
「え?」
碧「それ、お揃いやん」
「あっ、これは…」
碧「あいつは、ええ奴やから
安心してええよ。勿論、俺もやけど(笑)」
「わかってるよ(笑)」
振り返ると純喜くんと歩いて来る翔也の姿。
碧「幸せになるんやで?」
「いきなり何(笑)」
碧「ええやん。友達の幸せ願うくらい(笑)」
「ありがとう…碧海もね」
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作者名:Chii。 | 作成日時:2021年10月5日 23時