シュガーとソルト(2)

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玲於「ちょ、泣くなよぶさいく」





『だって、もう嫌いにならなきゃって思ってたから』





玲於「お前の早とちりだろ」





『夏実さんにも玲於くんと夏実さんの事応援するとか言っちゃったし』





玲於「出来もしねーくせに」





『出来ないけど！

でも、好きな人の幸せちゃんと応援しなきゃって思ったんだもん』





玲於「…はぁー。」






正面に座ってた玲於くんが私の隣に座り優しく抱きしめてくれた






玲於「ごめん。

…お詫びに今日は優しくしてやるから」





『ほんと…？』





玲於「んまぁ、多分」





『多分って…

でも、いざそう言われるとなぁ〜』





玲於「じゃあいつも通り塩でいい？」





『嫌だ！砂糖がいい！』





玲於「じゃあなんか言ってみ」





『えっ、んー…玲於くん』





玲於「ん？」





『好き！

…ふふっ、なんか久しぶりで照れる』





玲於「久しぶりに聞いた気がする」





『でも、これの砂糖対応ってなんだろうね。笑』





玲於「俺も…とか？」





『えっ！？』





玲於「いや、今は砂糖対応だからこう言ってるだけで

別に本心とかじゃねーから！」





『むーっ、分かってるよー！

そんなムキにならなくてもいいじゃん』





玲於「あ、わり」





『んふふ、砂糖な玲於くんってなんか新鮮！』





玲於「あー、すげーやりづれぇ」





『ダメだよ？今日は砂糖対応するって約束したんだから！』





玲於「うっさい、分かってるっつーの」





『あ、今のは塩だよね！砂糖じゃないよね！』





玲於「はいはい、ごめんごめん」





『なんか心こもってなーいっ』





玲於「調子のんな」





『あっ！塩だ塩！』





玲於「次うるさくしたら一生口聞いてやんないって言ったの覚えてる？」





『あ…ごめんなさい』






なんだよ、結局いつもの玲於くんじゃん。



って言いたいところだけど心の内に留めておこう。






『…夏実さんにもちゃんとごめんなさいしないとな〜




でもさ、玲於くん』





玲於「ん？」





『夏実さんに子供ができたって聞いた時辛くなかった？』





玲於「別に、素直におめでとうって言ったし」





『そっかぁ〜…私は嫌だったなぁ

この間先生に子供がいるって知った時。

だって自分じゃない他の人と愛し合って出来た子だよ？』






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