やっちゃった : DH side ページ48
傷つけるつもりなんてなかった。
目の前の彼女、キュヒョナとなんだかイイ感じだったから、てっきり最近お気に入りだっていう『ハナちゃん』ってコだと思った。
ちょっとだけぽっちゃりしたコで、意外だなって思ったけど、すごくなんていうかあったかい雰囲気を持ったコで、一目見て気に入った。
なのに……… 穏やかに微笑んでいた彼女が、僕のコトバを聞いたとたん、すごくツラそうに顔を歪めたんだ………
突然のできごとに、もともと考えることが苦手な僕のアタマは、まるっきり働かなくなって、隣にいるヒョクに助けを求めた。
も………、泣きそう。
彼女、すごく苦しそう。 どうしよう………僕のせいだ。
なにもできないままうなだれていると、イェソンヒョンとリョウギと一緒に、キッチンのほうへ消えていった。
じぃーーーーー…
なんとなく視線を感じて、顔を上げる……
と、なんとも複雑な表情をうかべた女の子。 あ、僕が、リョウギの彼女だって思い込んだコだ。
と、そのコの後ろに現れたキュヒョナ。
ヒョクと僕をあきれた顔で見ると、
「っったく……こまった人たちですねぇ…… さて、どうするつもりですか? 」
どうしたらいいかなんて、わかんないから泣きそうなんじゃんっ……
ヒョクと二人、ショボーーンとうなだれてると、
「ハナはどうしたい?」とキュヒョナ。
ヒョクが、ビクッと硬直したのがわかった。
「私は……今はそっとしておくほうがいいと思う。 ここで大騒ぎしてたら、Aさんをよけいに傷つけちゃう気がする……」
「えっ、でも……… ホントに?」 半信半疑ってカンジでたずねるヒョクに、
「まぁ、あとでキッチリ、落とし前つけてもらうけど? 方法は考えとくから。」
うちのブラックマンネ顔負けの迫力で、ニヤリと笑った。
このコ、年下じゃなかったっけ??
キュヒョナを見ると、彼女の顔をみながら、じっと考え込んでいた……
『ガチャッ』
玄関のドアが開いた。
「帰ったぞーーーっ!!!」 「あ〜〜、ごはんちょーだいっ!!」
カンインヒョンとドンヒヒョンが帰ってきた。
お腹がすくと、食べもの以外には関心がなくなるヒョンたち。 あきらかに様子が変なはずの僕たちの前を素通りし、キッチンへ直行した。
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ちひな(プロフ) - るいこすたさん» 誰も会えずじまいだったようですね。個人的には、かえって男らしい決意みたいなものが感じられて好感が持てるのですが、やっぱりペンにとっては複雑でしょうね……この話の中では兄さんまだまだ 活躍中ですよ~ (2013年5月7日 1時) (レス) id: ef6c460203 (このIDを非表示/違反報告)
AYN(プロフ) - ちひなさん» あぁ!そうなんですか(笑) (2013年5月7日 1時) (レス) id: 024028e2ef (このIDを非表示/違反報告)
AYN(プロフ) - リョウクって身長163よりちいさいんですか? (2013年5月5日 23時) (レス) id: 024028e2ef (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - ん…はまった♪小説書くの煮詰まったらまた遊びに来ます♪ (2013年5月4日 11時) (レス) id: a4996b338c (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - ウクが可愛い〜楽しみです! (2013年5月3日 23時) (レス) id: 5ceb8508dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちひな | 作成日時:2013年4月28日 21時