ウギ 'S キッチン ページ44
イェソンさんの案内で、キッチンに入る。
と、それまで私の背中でキーキー騒いでいたリョウちゃんが、
「…ヒョン、ありがと。」
ひとことだけ言って、イェソンさんをじっと見た。
イェソンさんはフッと笑うと、ポンポンと私の頭に軽く手をおき、コミンを受け取るとキッチンを出ていった。
「Aごめん。 全部ボクのせいだ…」
私よりも、もっともっと傷ついた顔してるリョウちゃん…
こんな顔させたくないのに。
ホントはイェソンさんの優しさが、またも私の涙腺を崩壊寸前まで追いつめていたんだけど、リョウちゃんを困らせたくないいっしんで、なんとか耐えた。
「私なら、大丈夫だよ。 ね、はやく料理しよ? ホントにお昼になっちゃうよ?
私、リョウちゃんのお料理、楽しみにしてたんだぁ〜〜」
「………ん、ボクもAと一緒に料理するの、楽しみにしてた…」
「じゃ、はやくやろ? 時間がもったいないよ?」
と、私はバッグからエプロンを取り出した。 すると、
「あっっ!! そうだっ!! Aはい、コレ。」
リョウちゃんが袋を差し出す。
中を開けると、おそろいのエプロンが2枚入っていた。
「わぁ〜〜、おそろいだ♪ ありがと、リョウちゃん♪」
それから、二人で仲良くお料理タイム。 とはいえ、韓国料理初心者の私は、もっぱら下ごしらえとか洗い物とか、いわゆる助手の役割。 ウギ 'Sキッチンってカンジ (´▽`*)
そうしてるうちに、私たちは自然に笑顔になっていた。
自分のココロが落ち着きを取り戻すと、今度は他のことが心配になってきた…
ん〜〜…なんか忘れているような……
あぁ、そうだった。 さっきの二人は無事かしら?
同時に、口から炎を出して雄たけびをあげているハナちゃんが、頭をよぎった…
ラッキーアルファベット
X

171人がお気に入り

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちひな(プロフ) - るいこすたさん» 誰も会えずじまいだったようですね。個人的には、かえって男らしい決意みたいなものが感じられて好感が持てるのですが、やっぱりペンにとっては複雑でしょうね……この話の中では兄さんまだまだ 活躍中ですよ~ (2013年5月7日 1時) (レス) id: ef6c460203 (このIDを非表示/違反報告)
AYN(プロフ) - ちひなさん» あぁ!そうなんですか(笑) (2013年5月7日 1時) (レス) id: 024028e2ef (このIDを非表示/違反報告)
AYN(プロフ) - リョウクって身長163よりちいさいんですか? (2013年5月5日 23時) (レス) id: 024028e2ef (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - ん…はまった♪小説書くの煮詰まったらまた遊びに来ます♪ (2013年5月4日 11時) (レス) id: a4996b338c (このIDを非表示/違反報告)
popo(プロフ) - ウクが可愛い〜楽しみです! (2013年5月3日 23時) (レス) id: 5ceb8508dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちひな | 作成日時:2013年4月28日 21時