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kzh side
「ふー、疲れたぁ」
玉入れが終わったあと、皆のとこに行く
「いやまだ玉入れ終わっただけよ？」
と、ローレン
「着替え行こー」
と、イブラヒム
「あっついねぇ」
が、ふわっち
みんなで着替えている時にふとローレンのハチマキに気付く
「ローレン、そのハチマキ……」
「あぁ、交換したんよね」
誰のものかは大体分かった
「Aと」
気温が下がった気がした
「でもずはも交換しとるやろ？」
「あー、なんか頼まれてたね」
2人で話していた2人が話に入ってきた
そこで俺は気になっていたことを聞く
「なんでみんなハチマキ交換すんの？」
「「「え？」」」
「ずはしらんの？」
「この学校そういうやつあんのよ、なんかカップルとか両思いとかの奴らが交換するみたいな」
「え...」
え？
そこで思うことがある
Aさんは俺に交換しようと言ってくれた
俺は拒否した
え、俺やばくね？
でももうAさんはローレンと交換したし...
「いくよー」
そんなぐだぐだ考えていると
もうすぐチアが始まるらしい
俺らはお昼ご飯を食べながら見る
Aさんはずっと笑顔で踊っている
ダンス得意なのか、
身体柔らかそうだな
まって、俺キモくね？
Aさんのことになると毎度毎度キモくなってしまうところがある
初めて会った時から顔整ってんなーって思ってて
ずっと一緒にいるうちに
あ、この人は中身まで綺麗なのかって
会えない時もずっと考えてしまっていた
「あ、」
Aさんと目が合う
いつもは見せない
汗をかいていて、
前髪なんてぐしゃぐしゃで、
でもそれも全部オシャレなんじゃないかって
思ってしまうほど綺麗で、可愛くて、どこか儚くて、なんだか消えてしまいそうで
赤くなった顔を手で冷やす
今まで女の人に囲まれたことなんて何度もあったけど
今では貴方のことしか見えないくらい
Aさん、貴方が好きです
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作者名：しろあん | 作成日時：2023年1月28日 22時
