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教室に葛葉くんが来た日から

2日がたった



私は今、かりんとあやから応援を貰い、屋上に向かっている


葛葉くんに伝えたいことがあるのだ







ガチャ


『葛葉くん!』


「え、Aさん?」





葛葉くんはすごく驚いているようだった



『そんなに驚く?』


「なんかあの日から避けられてる感じしたから、嫌われたのかと思った」




あの日というのは物理の先生の事件のことだろう



『そんなわけ!助けて貰ったんだから!』




声を大きくして否定する私に

葛葉くんはははっと笑う



久しぶりに見た葛葉くんの笑顔は、私には大ダメージだった



『グッッ...』


思わず座り込んで顔を隠すように身体を丸める


「どしたぁ?」



葛葉くんはどんどん私に近づいてくる




葛葉くんは私の横に座って私の顔をのぞきこんでくる


『ちょっと……ほんとに……』



私は顔をあげることは出来ず、



どんどんと近づいてくる葛葉くんにびびっている


意を決して顔をあげてみると



『ぅわっっっ』


思っていたよりも随分近くに葛葉くんの顔があった




初めてこんなに近くで見た彼の顔は

今まで見てきた俳優やインフルエンサーよりもかっこよかった



私は耐えきれなくなり、急いで屋上を出る


『明後日の1時間目!体育祭のこと決めるから来てね!!!』


やけくそになりそれだけ言うと


顔の熱を冷ましながら早歩きで教室に戻った


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あ「そりぁそうなるよね」


教室に戻り2人に出来事を話す

か「やっぱり元からイケメンでもやっぱり恋したらもっとかっこよくなるんだねぇ」



そんなことを話していても思うことがある

『葛葉くん来るかなぁ』



自分がしたことだけど

もっとちゃんと伝えればよかったな、と思う




あ「来てくれるよ、多分。ね、かりん」



か「うん、くるだろーね」



『ならいいけど...』

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作者名:しろあん | 作成日時:2023年1月28日 22時

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