爆弾 ページ10
うみの爆弾に
オレはめちゃくちゃ
焦っていた…
『あれは恋人
ごっこだもん…
うみ お兄ちゃんの
でたらめなむかし話
また聞きたい!』
『いや だからさ
こんな大きくなったら
寝ないだろ?普通』
『大丈夫だよ
うみ お兄ちゃんを
襲ったりしないし』
『はあー?! それ普通
男が言うセリフだし』
『じゃ お兄ちゃんが?』
『はっ?!いやいやいや
する訳ないだろ 妹に』
なんでうみのやつ
ちょっと
嬉しそうなんだよ
『じゃいいよね』
なんだそれ?
オレ
油断しすぎたのか?
マジやめて
ほしいんだけど…
でも確かに
オレは何もしない
はず…
はずって何だよ…
でもこの前みたいに
うみを
抱きしめて眠ったら…
いや そのくらい
いいのか?
いやいやいや…
変な汗がまた
溢れてくる…
でもオレは結局
かわいいうみの
おねだりを
聞いてしまうんだ…
『じゃうみが眠るまで
むかし話してやるから
それでいいだろ?』
多分この前みたいに
すぐ眠ってしまうよな
『ありがとうお兄ちゃん』
オレはシャワーを浴びて
寝る準備をして
うみたちの部屋に入った
『Aちゃんが
帰ってきたら終わりだよ
だから 早く寝ろよ』
『うん!』
うみはベッドに入ると
ここって隣を指差した
オレはベッドに座って
『ダメだよ 一緒に
寝てたらAちゃん
びっくりするだろ』
うみは残念そうだけど
これは譲れないから
オレはでたらめな
むかし話を始めた…
うみは早速クスクスと
笑いながら聞いている
うみが笑ってくれるから
変顔も交えて
大サービスするオレって…
しばらくすると
うみは 突然
ベッドに手をついて
座ってるオレの指を
キュッと握ってきた …
そのかわいい仕草に
オレはドキっとして
は?
ドキッって なんだ?
オレは自分に自分で
ツッコミながら
むかし話を続けた
そして
しばらくすると
うみは急に
静かになって…
ん?寝た?
顔を覗き込むと
オレの指を
握り閉めたまま
スヤスヤと
眠っているようだった…
なんだよ
もう寝たのか?
早く寝ろとは言ったけど
寝るとちょっと
物足りなく感じて
つい起こしたくなる
オレはその寝顔に
空いてる手で
優しく触れた…
髪を撫でて
それから
頬を指でそっと
押してみた…
『ほら これからもっと
おもしろい話が
始まるのにさ
聞かないのか?』
オレはうみのほっぺを
数回ぷにぷにってして…
はぁ…なんでこんな
かわいいわけ?
Aちゃんが
帰ってくるまで
ずっと うみの寝顔を
見つめていた…
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陽菜(プロフ) - #えぶさん» ありがとうございます!すごく嬉しいです!大好きなふたりなのでこれからも大切に書いていきたいと思っています^_^頑張ります! (2019年2月11日 13時) (レス) id: 426f08eaf3 (このIDを非表示/違反報告)
#えぶ(プロフ) - うみちゃんと岸君の絡みが最高すぎます!!! これからも頑張ってください( ´ ▽ ` )ノ (2019年2月11日 12時) (レス) id: d5b15df9f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽菜 | 作成日時:2019年2月3日 10時