きっとこのままじゃいられない…2nd

どうしたらいい？ ページ1

ペンション行きの
バスの中

岸くんは
私とうみちゃんを
前の方の席に
座らせると
なぜか自分たちは
男同士の話が
あるからと
1番後ろの席まで
紫耀くんを連れて
いってしまった…

そんな岸くんに
うみちゃんの
顔が曇る

『Aさん
うみ 最近ちょっと
お兄ちゃんに
避けられてる
気がするんです…
この前 ほっぺに
キスしちゃってから
よく うなされてる
みたいだし…』

『え？そうなの？
でもそれって
うみちゃんのこと
意識してるって
ことだよね』

『お兄ちゃん
うみのこと
嫌いになったら
どうしよう…』

そう言いながら
今にも泣きそうな
顔になった…

いつも元気な
うみちゃんしか
知らない私は
たまらない
気持ちで彼女を
励ました

『そんなこと
絶対ないよ！
岸くんは
うみちゃんのこと
本当に大事に
思ってるから
だからちょっと
戸惑ってるんだよ
私も…
そうだったから…
時間がかかるかも
しれないけど
うみちゃんの想いは
きっと届くよ』

私の言葉に
うみちゃんは
いつものように
にっこり
笑ってくれて

『ありがとうございます
Aさんのおかげで
うみ 元気でました』

よかった…

うみちゃんて
ほんとに
岸くんのこと
一途に想ってて
かわいいな…

私は ますます
応援したい気持ちで
いっぱいになっていた…



『紫耀ｗｗｗ
オレ 最近
怖くてさー』

『は？』

『爆弾がさ 突然
降ってくるんだよ…
マジどうしたらいいか
わかんなくてさ』

『爆弾？ 何だそれ？』

『うみが何考えてるか
マジ
わかんなすぎてさー』

『ははっ 何だよ
全部 受け止めてやれば？』

『ムリムリムリムリ！
絶対ムリ！』

まったく紫耀のやつ
絶対 面白がってんじゃん

受けとめるって…

ごっこなのに
最近 うみの境界線が
マジわからない
オレのことアニキとして
好きなのはわかるけど

もしかしたら
全部本気かもしれない
そう思うオレは
やっぱ 変なのか？

うみは大事な妹で
家族なのに…
オレはいったい
どうしたらいいんだよ…

受けとめろよ→

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