疑惑が確信に ページ38
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Chishiya side
全てが終わる。
ほっとした彼女を独房で見つけた時、彼女以上に安堵してしまった自分がいて驚いた。
マツシタが笑い声を上げた時、まずもってヤバ、バンダ、国枝ヨウコは生き延びたであろうと確信を持った。
彼らは手を組んでいるはず、お互いのマークを偽るメリットはどこにも無い。
きっとペアのバンダが嘘のマークを教えられた際、裏切られたことを察し、同時にマツシタがジャックだと見抜いた。
コトコがジャックである可能性もあった訳だがここで離脱した為その線は消えた。
…Aは？
自分が教えたマークをきちんと答えたのか。
＿＿＿ひょっとしたら独房の中で。
なかなか出てこない彼女に考えてもどうしようも無い仮説を頭の中で立てる。
ここまでが数秒。
…いや、彼女を信じよう。
「彼女が自分の言ったマークを信じたこと」を信じるんだ。
そう言い聞かせ、ゆっくりドアを開いた。
さぁ、マツシタくん。
最終決戦だよ。
小さくそう呟けば、ふと、「信じる」なんて彼女に出会う前は無縁の言葉だったのにな。と小さく笑った。
マツシタは非情な3人の手によって拷問され、自分は次のターンの回答まで暇になる。
ふとAを独房で見つけ、声をかけようとしたが、少しだけいつもと違う雰囲気の彼女に咄嗟に身を隠した。
中央の独房の隙間から中をじっと覗き込んで眉を顰める姿。
…そこは確か。
誰が入り、誰が死んだのか思い出すと同時だった。
彼女がそっと呟いたのは。
「……“オジサン”。 ごめんね、ありがとう。」
オジサン。
後藤さんの事をオジサンと呼んだ事は無かったはず。
「オジサンは私のことを天使だなんて言ったけど…。こんな酷い天使いないでしょ、忘れちゃってたんだよ、全部」
ふ、と笑ったその顔がとてもやるせなさそうで、彼の最期を思い出す。
「絵札まで来たんだよ？最期まで戦えば良かったじゃん。
…なんて。生きるのを何度も諦めた私が言えることじゃないけど」
彼は自分のマークを言わずに死んだんだろう。
Aが本当のマークを教えているはずだからそれ以外に考えられない。
中盤から、引きずった足が時々失血しているのを見た。
自分ならこの設備で何とか出来ただろう。
…助けるメリットが思い浮かばなかったから敢えて名乗らなかっただけで。
だがきっと彼は、自分が医者だと言っても治療は受けなかっただろう。
「タクヤさんもごめんなさい。あの時…ドライブの時、私がちゃんと説明してたら」
その一言で、疑惑が確信に変わる。
…彼女は思い出している、ビーチのことも入国した時のことも全て。
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みりん(プロフ) - がんもえさん» クイナとアンのペア、すごく好きです(；；) ただ、スペードのキングのゲーム後にクイナに冷たい態度を取っているので…仲直り出来るのか( ›_‹ ) (2023年2月7日 0時) (
レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - おむらいすさん» お母さんと交代してもらいました！暫くチシヤのターンですのでお付き合い下さい( ◜ᴗ¯)🤝(¯ᴗ◝ ) (2023年2月7日 0時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - らむねさん» 実は、参加しないのです！やっぱりこのゲームは残酷なので、2人とも生き残るのは違うかなと¯֊¯⋆꙳ (2023年2月7日 0時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
がんもえ(プロフ) - 別のゲーム会場で誰かと会うのかな！クイナとかアンに会って欲しい……… (2023年2月6日 23時) (レス) @page41 id: 828bc06f55 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - dさん» そうなんですよ…( -᷅ ̫̈-᷄ )𐑲𐑲𐑲 チシヤと鉢合わせてしまうのか、ご期待ください✨️ (2023年2月6日 23時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん | 作成日時：2023年2月1日 23時
