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7話 ページ9








放課後、結局午後はソワソワしっぱなしだったので、気を落ち着かせるために植物園に行くことにした。



あそこには良い昼寝仲間がいるから。






『あ、いた。レーオナ。』





返事がないので顔を覗き込むとレオナは寝ているようだった。

よく見ると綺麗だなあ。よく見なくてもレオナはかっこいいけど。




何気なくレオナの頬に手を添えてじっと顔を見る。
途端に自分のしてる事が恥ずかしくなって手を離すと、下から低い声がした。





「おや、てっきり目覚めのキスでもしてくれるのかと思ったんだが、恥ずかしくなっちまったか?」

『……わお。起きてたんだ。なーに?期待した?』

「どうだか。」





取り繕ってはいるが、図星をつかれてボクは真っ赤だろう。

この獅子はよくもまあ恥ずかしげもなくこんな台詞が言えるなあとよく分からない苛立ちが込み上げる。




『……まあいいや。ボクも休みに来たんだから、隣失礼するよ〜。』

「あァ?おいてめぇ……チッ、聞いちゃいねえ。」





僕は遠慮なくレオナの肩に寄りかかり、目を閉じた。

少ししたら横から寝息が聞こえてきたから、きっとレオナも諦めて寝たんだろう。

僕も疲れていたためすぐに眠りについた。











「__________置いてけよ。」

「えええええ!」





あれからどのくらい寝てたんだろうか。
ふと周りの騒がしさで目を覚ますと、ユウとレオナが何か話していた。

起き上がると、寝違えてしまったのか首筋に痛みが走る。いったぁ……。





『……レオナ?なにしてんの?』

「ハッ!A!助けてくれなんだゾ〜!」





あ、さっきトレイから聞いたな。グリムだっけ?が勢いよく飛び込んできた。

……大方レオナに喧嘩ふっかけられて困ってたんだろう。

レオナ怖いもんな。でも君達が何かしたんだろうし、しょうがないよね。ボクもレオナと喧嘩するのはちょっとなあ……。






「レオナさーん!」

「……あ?」

『あっ!ラギー!』

「わっ!Aさんじゃないッスか!」





ボクよりほんのちょっと身長が高い彼に思いっきり抱きつけば、優しく受け止めてくれる。

今の状況に少し困ってところだったから、タイミングが良かった。





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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時

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