3話 ページ5
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「おい聞いたか？入学式で騒ぎを起こした新入生と1年生の2人がグレート・セブンの像を燃やした上に食堂のシャンデリアまで壊したらしいぞ。」
入学式から数日が経ったが、ユウって子と2人の1年生が起こした事件はすっかり噂になっている。
今年はかなり問題児が多いみたい。
そういえば、うちの寮にも……
「あの、A……サン？ですか？」
『……ん？あっ！君はエペルくんかな？』
「はい、エペル・フェルミエです。」
『ヴィルから聞いてるよ〜！それにしてもとっても綺麗だね！ルークには会った？きっとすごく褒められるんだろうなぁ！よろしくね』
お近づきの印に頬にキスをすると彼は顔を林檎のように赤く染める。
可愛い反応にボクもキュンとした。この子、面白そう……。
「よろしく、お願い…します。」
『困ったことがあったら言うんだよ！お兄さんがなんでもしてあげる。』
「……ありがとう、ございます。」
『うん！じゃあ、またね』
本来、こんなことをナイトレイブンカレッジ生に言っては何をされるか分かったもんじゃないけど、エペルは特別。
それより、ボクは"監督生"になったらしいユウを探している。
急がないと、昼休みが終わっちゃう。
「あ、トレイくん。あそこに居るのって……」
「おお、Aじゃないか！」
『……あっ！トレイ、ケイト！』
トレイとケイトにぎゅっと抱きつく。
そうするとケイトは頬にキスを、トレイは頭を撫でてくれた。
「丁度良かった！オレたち今から大食堂に行くんだけど、Aくんも来る？」
『行く！トレイ、いい？』
「もちろん。じゃあ行こうか。」
大食堂に着くと、噂の1年生が勢揃いしているテーブルに目が行った。しかもそこには監督生も居る。
「＿＿他の寮ってどんなのなんだゾ？」
あのモンスターがそう言う。好都合だ。
トレイとケイトと目を合わせ、3人でそこに割り込んだ。
「学園のメインストリートにグレート・セブンの像が立ってたじゃん？
あの7人に倣ってこの学園には7つの寮があるんだよ。」
「げっ！あんたは今朝の！」
「オレ様たちを騙してバラに色を塗らせたヤツなんだゾ！」
『ケイト、そんなことしてたの？』
「手伝ってもらったのは本当だけど……。
騙したなんて人聞き悪いなあ。オレもやりたくてやってるわけじゃないんだよ？
寮の決まりだから仕方なくやってるだけで。」
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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます！不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです！ (2022年8月6日 23時) (
レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました！！更新楽しみにしてます、頑張ってください！！！ (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎と珈琲豆 | 作成日時：2022年8月6日 16時
