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24話 ページ27







「今回の大会、どうかサバナクロー寮を失格にせず、出場させてくれませんか。」


「なんですって?つまり……彼らを許すと?」





学園長はNRCの生徒がそんな簡単に許すと思うの?


きっと……いや絶対。仕返しのためだよね。



マジフトでは魔法での攻撃が許されるんだから、きっとバンバン攻撃して来るに決まってる。





「君たちの気持ちはわかりました。しかし、この状態でサバナクロー寮生たちが試合に出られるかどうか。

とくにキングスカラーくんは立っているのもやっとの状態では?」



「ふ…………ふ、はははは!!ナメるなよ、クロウリー。手負いの草食動物を仕留めるなんて昼寝しながらだってできる。」


『ふーん……言ってくれるじゃん。
今年こそはボクに勝てるといいね、レオナ。』

「はっ、やってやろうじゃねェか。」




レオナの頬をちょんとつついて言うと、鼻で笑って返される。


年上のお兄さんなんだから、勝って当然だもんね〜?




『ってワケで、良いよね?学園長』


「まったく、感動的な話かと思って期待した私が馬鹿でした。

いいでしょう。予定通りサバナクロー寮の大会出場を許可します。」




サバナクロー寮の大会出場が決まったところで、そろそろ入場の時間になる。


ボクは大して怪我をしてないので大丈夫だけど、レオナなんかは大変そうだった。




「じゃあ、行くか…………っ、ぐ、痛ってぇ……」


「……オレ、アンタのこと許したわけじゃねーからな。
でも……何でッスかね。そんなふうに情けない顔したアンタは見たくねーなって思っちゃうんスよね。」




……ふふっ、なんだかんだ言って、ラギーもレオナのこと大好きなんだね。

妬けちゃうなあ。ボクの方が好きなんじゃなかったの?




「そら、『愚者の行進(ラフ・ウィズ・ミー)』」



「ひっってぇ!おいふぇめぇ、らふぃー!」

『あははっ!ひどい顔ー。』


「Aさんあわらってう……!うつくひぃ……!」

「ふぇめぇ…おほえとけよ」




レオナの顔を見て一通り満足したので会場に向かう。ヴィルに早く会いたいしね。




「あっ!待ってくださいッス!Aさーん!」

『ラギー。もういいの?』

「はいッス!」




ラギーが引っ付いてきたので、そのまま進む。
歩きにくくないように配慮してるのがまた怖いけどね。




さあ、今年はどんな試合にしようかな。



期待に胸を膨らませ、マジフト大会の会場に向かった。


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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時

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