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20話 ページ23






マジフト大会当日。






学園内で起こっていた連続傷害事件の犯人はラギーだったらしい。




あんなにボクのこと好きなのになんでボクを狙ったのかと聞いたら、





レオナさんに命令されたのもありますけど、もし怪我したとしてもオレがずうっと貴方のそばにいてお世話してあげればいいじゃないッスか!





……だそう。


絶対それが狙いだったんだろうな。
どこまでいってもヤンデレでびっくりした。





「A。髪のセットとメイクをするからこっちに来なさい。」

『はーい』




おっと、こんなことはどうでもいいんだ。



ポムフィオーレ寮の選手は試合のタイム中のメイク直しを欠かさない。


毎年ヴィルやルークがやってくれるけど、スポーツってこんなんだっけと毎回疑問に思う。






「そうね……世界中にAの美しさを見せつけたいから、いつもと一緒にするのはやめるわ。」

『?よくわかんないけどそうなんだ。』





ボクだって男子だし、テレビで活躍する姿を見せたい、という気持ちはある。美しさはともかく。


毎年ヴィルやボクはマスコミに囲まれちゃって大変なんだよね。
なんてったってヴィルがボクを美しくしてくれたから。




「ほら、次は髪をセットするから、鏡の方を向いて。」

『はーい。』





メイクはいつもよりラメが多めでキラキラしたカンジに仕上げられていた。

日の下に出ると目元が輝いて見えるそう。


運動着と合わせると爽やかなスポーツしてる人っぽい。






「さあ、出来た。軽く髪を巻いてサイドを編み込みにしてみたわ。」

『おー!さすがヴィル。器用だねぇ。』






ヴィルの額にキスをする。

ボクのメイクが落ちるのを気にしたのか、ヴィルはハグで返してくれた。



ヴィルの部屋を出て、廊下を歩けばみんなに噂される。


別に嫌な気はしないけど、ちょっと照れくさい。





そのまま寮を出ようとすると、後ろから誰かに声をかけられた。






「ああ、A!なんて愛らしいんだ!星空のように大きく輝かしい瞳が強調されて、さらに煌めいて見えるよ!実にボーテ!」


『ルーク!ルークもメイクしたんだね。めっちゃ似合ってる。』

「メルシー!さあ、まもなく時間だ。会場へ向かおうか。」

『…うん。』








ルークが差し伸べてくれた手をとり、共に会場へ向かった。



はー、ドキドキするなぁ。



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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時

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