17話 ページ20
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今日はイデアの部屋にお泊まりに来ていた。
いつもやっているサバゲーを開き、コントローラーを構える。
ボクは自分で言うけどそこそこゲームは上手い方だと思う。
いつもは"マッスル紅"って人ともオンラインで繋がったりしてるんだけど、今日は忙しいらしい。
ちなみにイデアは"ネクラ侍"。ボクは"とっとこ鳥太郎"で登録してる。
みんなネーミングセンスありすぎだよね。ボクもそういう面白い名前にしたかった。
『うわ、新マップ色々複雑すぎ。』
「これはインドアゲームになりそうですな。拙者この部屋探索しますわ。」
『じゃボク天井裏探そ。』
深夜にお菓子をつまみながらゲームをする。
こんなことヴィルにバレたらなんて言われるか……。
でも、イデアとゲームするのめっちゃ楽しいし。
ヴィルのことも大好きだけど、イデアも大好きだし。どちらかを取るなんてボクには出来ない。
ワガママかもだけど、みんなボクのことを許してくれる。甘やかしてくれる。
だから離れるなんて出来ないよね。
『よし、今回も一位〜。』
「A氏エイム良すぎじゃない?拙者スナイパー慣れなすぎたんだが。」
『スナイパー縛りって言ったのイデアじゃん。』
「そうだけど……ってもうこんな時間……。」
『あっという間だねぇ。そろそろ寝よっか。』
「………………あのさぁ、A氏警戒心無さすぎじゃない?僕が君に何かするかもとか考えないの?」
『全然。友達だし。』
そう言うとイデアがゆっくり僕に近づいてくる。
何が起こるのかと待っていたらベットに押し倒された。
顔をだんだん近づけてくるイデアの頬が少し赤い気がしたのは気のせいだろうか。
「ボクが君のことを、こういう目で見てても?」
『…………え、それって…』
好きってこと……?
そう言う前に彼の唇でボクの口が塞がれる。
「何も言わないで……恥ずかしいから。」
『……あははっ、恥ずかしいならしなきゃいいのに。馬鹿だなぁ。』
「で、ですよねー。」
『でも、ボクもイデアのそういうとこ、好きだよ。』
びっくりしていたイデアにボクからキスをする。
イデアは少し寂しそうな顔をしていたけど、見ないフリをした。
性格、悪いかな。
『さ、もう寝よ。ね?』
「…………うん、そだね。」
彼に対して酷いことを言っている自覚はある。
でもやっぱり、ボクにはすぐ返事をすることは出来ないから。
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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時