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12話 ページ15









「____というワケです。」

『……え?マジ?』






ある日の昼休み、エーデュースコンビが突然ボクのところに押し寄せてきたので何事かと聞いてみればそれはまたヤバい内容だった。


彼らは、リドルに決闘を申し込むから勝つために何か策はないか、と相談に来たらしい。







『うーん……。彼のユニーク魔法は何度か見たことあるけど、相当だよ?エースやデュースの魔力じゃなぁ……。』


「サラッとディスんないでくださいよ!」

『あはは〜、ごめんごめん』






やっぱりこの子たち、からかい甲斐があるなぁ、面白い。


そもそも今の彼らがリドルくんに勝てる可能性はゼロだから作戦なんて練ってもしょうがないのに。


ホントに可哀想だ。





『まあ作戦に関してはボクも考えておくよ。
それでー?エースとデュースは、寮長になったら何すんのー?』


「寮長になったらかぁ……、全然考えてなかったわ。」

「言われてみれば、僕も考えていなかったな。でも、寮長になったら優等生に近づけるかもしれないな!」




おー、デュースは優等生目指してるのか。
まあたまに出る口調からして前まで相当なヤンキーだったんだろうな。


うちのエペルみたい。可愛いなぁ。





「よし、オレが寮長になったら、先輩のこと毎回パーティーに招待してやるよ。」

『おっ、それは嬉しいな。やったぁ〜。』

「だから、今のうちに手助けしてね。センパイ。」

『……そうきたか。いいよー、このボクが助けてあげよう。』






可愛らしい後輩でも、やっぱり考えてることはナイトレイブンカレッジ生ってことだ。

ニヤリと笑うエースに、ますます興味がわく。






『一つ言えることがあるなら、防御魔法を鍛えておくこと、かな。
リドルのユニーク魔法に対抗できる魔法は持ってないでしょ?ま、それでも相当な技術が必要になるけどねっ。』


「結局地味なトレーニングかぁ、よし、ならやってやろうじゃん。」

「トレーニングは得意だ、僕も頑張ろう。A先輩、ありがとうございます!」


『ふふっ、2人とも頑張ってね。』







ハグ……は怒られそうなので、2人の頭をぽんぽんと撫でてあげたら、2人ともこういうのに慣れてないのかちょっと照れくさそうにしていた。


生意気なクセして、こういうので照れちゃうあたり子供だなぁ。




可愛い後輩2人に背を向けて、ボクは早足で校舎に戻った。






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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時

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