20話 過去 ページ20
Aside
あたしの隣で寝息をたて始めたピーター。マストにもたれて寝てる。
あたしはこの船に来て変われた。
話せるようになった。笑えるようになった。
きっと全部ピーターのおかげ。少し、マンマのおかげでもあるけど。
そう思いながらピーターを見る。
ﾋﾟﾀ「ぐぅ……」
爆睡中。眠そうだったからね。寝付くの早かった。
あたしも眠くなってきたな……
ーーーー
【Aの夢】
「A、ここで良い子にしてろよ」
「逃げても無駄だから」
『はい、お父さん、お母さん』
今日も何も無い日を過ごす。
両親はいつも家を空ける。仕事らしい。
それで、帰ってきたらあたしを殴る、蹴る。
逃げても無駄、なんて言うのは本当なのかな
あたしが逃げたことなんて1度も無かった。なのになんでそんなの分かるんだろう？
そうだ、逃げてみよう。窓から見える、あの人がたくさんいる場所へ。
ーー
『……』
何を話していいのか分からず、どうしたら良いのか分かんなかった。けど、家にいるより楽しい。
お腹が空いたから、美味しそうなりんごを手に取って、その場で食べた。
「嬢ちゃん、支払いが先だよ」
『……支払い……』
何を支払えばいいのか、全く分からない。
「ここらじゃ見ない子だね。旅をしてるの？」
『あの、家に……』
あたしが指をさした方を見ると、驚くおばさん。
その後、優しく支払いとか、どうすれば良いのか教えてくれた。そしてお金をもらった。
これは貴重なものらしい。
だからあんまり使わないように……そうだ、本で読んだことがある。山に行けばお金が無くとも木の実とかが食べられる。
あたしは山を目指して歩き始めた。
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ちさ@海賊(プロフ) - まるさん» すみません、外しました (2018年9月25日 22時) (
レス) id: 5a21ee5c7b (このIDを非表示/違反報告)
まる - ルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月21日 21時) (レス) id: 96785d57c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ@海賊 | 作成日時：2018年9月18日 6時
