なんて ページ16
なんて言ったあの日からしばらく経った。
今日は谷垣が初めて杖をついて歩いてた。
ボクは毎日の様におばあちゃんのお手伝いだったり、谷垣のお手伝いをする。
そして
オソマちゃんと、話している時に、彼等はやってきた。
「こんにちは」
低くて、すこし、安心する様な声。
それが誰なのか、心当たりがあったから。
『オソマちゃん、ボクが行ってくるねぇ〜』
少し、早足で声の方へ向かう。
もしかしたら、もしかするかもしれない。
期待してしまう。
『……やっぱり………!』
外に出ると、銃を片手に持った尾形と二階堂がいた。
『尾形、起きたん…だね』
柔らかく微笑んでみせる。
二階堂が驚いているのがわかる。
二「一条咲少尉………!」
尾「………起きてから聞いたんですが、行方不明だと………」
『気づいてるかもしれないけど、ボクは杉本が二階堂洋平を殺したことに気づいて杉本を追ったんだよ。』
二「そう、ですか」
『君たちはなぜここへ?』
尾「行方不明だった人全員を探しにきたんですよ。」
尾形とは思えない様な優しい微笑み。
きっと嘘、なんだろうなぁ。なんて思う。
『ほら、入っていいよ』
2人を家に入れようとしたとき、尾形がこちらを見つめているのがわかった。
ホッとしてる様にも見えるけど、心配してそうな、うれしそうな、悲しそうな、
そんな表情の尾形目に焼きついた。
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