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「ここって、図書館とかあります？」
「はい、ございます。」
実践で見せることは出来ないかもだけど、魔法のことは本を読んで教えるか。それなら私も出来るかもしれない。
「わかりました。これから少しの間よろしくお願いします。」
あそこにいたままだったら、のたれ死ぬか、喰われてたしね。
助けてもらったお礼だ。私に出来ることをやろう。
「おぉ！やったー。」
ちゃちゃっと終わらせてオリヴィアさんのとこ帰ろう。
やるならやってやろうじゃない。魔法の先生とやらを。
「その勢いでございます！カオル様。」
「勝手に心を読まないでください。」
「承知致しました。」
その後、
キャサリン！とレイモンドさんが呼ぶと
ボブカットの茶髪の眼鏡をかけた女の子が走ってきた。
「はいぃ！！おまたせしましたぁ！」
「カオル様をお部屋に案内して差し上げなさい。」
「レイモンドー。カオルはオレのへ」
「わかりましたぁ！任せてください！
こんばんは！キャサリンです。カオル様ですね！お部屋はこっちです！ついてきてください！」
「え、あ、はい。」
「お、おい…。」
▫▫▫▫▫▫
流れに流され、キャサリンさんと一緒にお部屋に移動中。
たまに何も無いとこでコケるキャサリンさんドジっ娘なのかな。
それにしても、大きな城だな…。
「あ、あの。」
「はい！なんでしょかぁ！」
「ここってどこなんですか？」
「ここはですか？ここは、テラスベン大陸国の西にあるラドルファス様のお城でございます！」
へー他にもお城があるのね。
「…ここやっぱテラスベン大陸国なの？」
「はい！」
やっぱそうか…。
パスポートはなくて大丈夫なのだろうか。
じゃなくてだから戦争やうんぬんかんぬん言ってたのか。
「ラドルファス様はこのテラスベン大陸国の王子です！あ、ここがカオル様のお部屋です！」
扉を開けてくれる。
「ありがとうございます。」
「いえいえ！」
大きな部屋だな。凄いお姫様が寝るような天蓋付きベットに、ベランダ付きの大きな窓。夢の世界にいるようだ。さすが城。
「じゃぁ、つまりここにいるヒトは全員魔物ってことですか？」
「そうですよ。＿＿＿＿それにしても、カオル様ってとってもイイ匂いがするんですね。」
「え…？」
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作者名：Chiroru | 作成日時：2019年1月3日 15時
