異世界転移したのはいいが、特典は特になし。 (ページ17)

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そして、ついに魔法を教えてくれるそうです。

家からでて森に出た。今日も綺麗な快晴。

「まぁ、まず魔法と魔力の関係について説明する。」

人間や動物植物この世にいる生物、無機物でもなんでも魔力を持っている。その魔力が無くなると生き物は死ぬというか、灰になるのだそう。

HPとMPを兼ね備えてるもの=魔力的な感じってことらしい。

そして、その魔力を駆使して魔法を使いこなせるかは、普通は努力によってなんとかなるが、元々持っている魔力は先天性のものらしい。

魔力が大きい人は、魔物からしたら格好の獲物らしく狙われることも多い。寿命も存在するが、魔力が高い人は若返らせることも出来るので比較的長生きするそうだ。

それと、この世に恨みや絶望をもって死ぬと魔物になってしまうそう。

あっちの世界でも、怨霊とか幽霊とかなんかあるしね。ほんとに存在するかは知らないけど。

話は戻すけど、つまり、魔法と魔力の関係は、魔法を使っても魔力は減るし、攻撃を食らっても魔力は減る。

しかしこの世界には回復魔法というものは存在しないらしい。
治療や、薬草などを使ったりして、それなりの対処をしないとダメらしい。

魔力が大きいければ大きいほど、魔法使いに向いていているということ。
魔法使いによって得意な魔法、不得意な魔法もある。

魔法の種類は大きくわけて、炎、水、草、風、光、闇。

オリヴィアさんは大きな瓶を取り出した。

「まず、魔力の量を測定する。これは、イグザミの木から取った小枝だ。今からこの小枝に触れてもらう。その人の魔力によってこの小枝は姿を変える。

それが自分自身の魔力の強さをしめす。
農民だったらクワ。剣士だったら剣が出るようにその人にあう職業もわかる。例えば私がやると、」

イグザミの小枝が赤黒い炎をまとい、大きな赤と黒に彩られた杖がでた。

「これはトイフェルズの杖のレプリカだ。トイフェルズの杖は私が使っている杖だ。
つまり、自身の魔力の量にあう武器のレプリカに変わるのだ。そして、私の得意魔法は炎と闇だ。
それでは、2人もやってみよう。」

「はい！」

私が小枝を持とうとした途端、

隣から凄まじい閃光が放たれた。

昼間だと言うのに太陽よりも明るいそして包み込んでくれるような暖かいひかりだった。