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仮初の i 【その2】 ページ25

「尚更暗殺じゃあないですか…」
ため息を付きながらフーゴが力なく呟く。
それとは対象に少しわくわくとした様子のナランチャ。
「へぇ…でも仮面舞踏会だって…!楽しそうじゃねぇか!」
「任務内容は全く楽しそうじゃあないがな…」
それでもやはりアバッキオは冷静な佇まいだ。

列車に揺られAは考えたいた。自分の能力で何ができるのかと。そのじっと黙って考える彼女の様子を見たブチャラティが話しかける。
「どうした?A」

『…いえ、少し緊張してしまって…!』

「大丈夫だろ、Aは強い。」

『…ですよね…!ありがとうございますッ!』

やっぱりAはAだな〜という声が聞こえてきたが気の所為だろう。

雑誌を読んだり音楽を聴いたり、とベネツィアまでの時間をそれぞれ過ごしたA達であった。ベネツィアに着き、いつの間にか用意されていた車に乗り込む。今から向かうのはパーティー会場にある控え室。まだ護衛対象は会場には着いていないらしく、その護衛対象の顔や会場を確認する為、ブチャラティ一行は今夜の開始時刻よりも早く訪れた。
会場に入ると天井に描かれた絵画とシャンデリア、ワインのタワーなど、まるで別世界のような環境が彼らを待ち受けていた。
『わぁ…こんなに豪華な…!?』
初めて見る光景に驚きの声を上げるA。
「うぉ…まさか任務でこんな所に来るなんてなァ…」
「すっげぇぞフーゴ!!美味いナポリタンも食えたりして…」
美味しそうな料理を想像し舌なめずりをするナランチャに、任務で来ているんですからね!と注意するフーゴ。
一行はさらに奥へと歩いていった。

このパーティーは財閥のトップやら、有名企業の社長やら、兎に角欲に言う、‘’お偉いさん‘’が沢山集まるパーティーで、そんなパーティーにギャングが関わっていることは絶対に隠さなければならない。また、狙撃者がいることなどももっての外だ。そのパーティーの主催者の娘が、護衛対象となる。A達は怪しがられてはいけないのでパーティーに来た者として紛れ込み、こっそりと任務を遂行させるという訳だ。
やっと広いメイン会場を抜け、地下にある部屋に着く。
ふぅ、と一息つくと、それぞれはコの字型に並べられた机の椅子に座った。先程とは対照的な、無機質な部屋だ。
暫くすると、ドアがノックされ、黒いスーツを着た男が入ってきた。髪はワックスでぴっちりと固められている。その姿に緊張を覚えたAは、ごくりと息を飲んだ。

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しらとめ(プロフ) - 晴日空あかねさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)告白だなんて…(照)嬉しさの極みです…泣 頑張りますありがとうございます! (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - ドリアンさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますっ!!!更新がんばります♩ (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
晴日空あかね(プロフ) - え!好きです!(唐突な告白)更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2022年9月28日 17時) (レス) id: e70225fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 続きすごく楽しみです(*'▽'*) (2022年9月25日 21時) (レス) @page3 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらとめ | 作成日時:2022年9月24日 12時

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