ギャングの休日 〜中編《2》〜 ページ20
早速部屋へ着いた2人。ノックして中に入る。
「2人して何の用だ…?」
二人を見て不思議がるブチャラティ。
『 えーと…』
「ブチャラティ、彼女と僕の当たった任務、幽波紋使いだったのはご存知ですよね?」
「あぁ」
「あの任務、初めてにしては大変だったんですよ。」
「まぁ、そうだな…2人には感謝している。」
「……僕達今日ショッピングに行くんですよ…」
「?そうなのか…それはいいな!」
この男どこまで鈍感なんだ!!!早く気づいてくれ!!
と願うジョルノと、ジョルノくんすごい…!!と感心するA。
「もしかして…」
「……」『 ……!』
来るか……来るのか……?!?!
「…それを俺に自慢しに来たのか……?」
心做しか、少ししょんぼりしたブチャラティ。
良心が痛む……。
『 そんなわけないじゃあないですかぁぁぁ』
うわぁーん、とブチャラティに抱きつくA。
そうかそうかと頭を撫でれば気持ち良さそうに目を細める。
「……」
ブチャラティからAを引き剥がして言う。
「…お小遣いとか…ないんですか…?」
ブチャラティの後ろに回り込んで首に手を回すジョルノ。
そしてそれに便乗して目を潤ませ、上目遣いでお願いするA。
『 そそそうですよ!私頑張ったんです…』
ガチャ
「ブチャラティ…この任務の件なんだが…」
なんとタイミング悪くアバッキオが来てしまった。
ブチャラティに絡みつく二人を見て絶句する。
「おい……いい加減に……」
「いや、いいんだアバッキオ。仕方ないな、少しだけ。秘密だぞ。」
唇に指を当ててそういう彼はまるで本物の紳士のようだった。そんな甘いブチャラティにため息を着くアバッキオ。
そしてお小遣いを手に入れた2人は仲良く(?)出かけて行ったのだった。
青春ってやつだな。そう呟いたブチャラティの声は暖かな日の差し込む部屋に響いた。
______
なんてことだ。まさか僕とAの2人で出かけることになるなんて___時刻は11時。行きつけのカフェでまず昼ごはんから済ませようか。準備しに行った彼女を待つ時間、ジョルノは腕時計を眺めながらそう考えていた。慌てて走ってくるAは、赤いワンピースに少しヒールのあるパンプス、揺れるピアスを付けており、いつもより大人びて見えた。
『 ジョルノくん!準備時間かかっちゃってごめんなさい!行きましょう!!』
「…いえ。行きましょう」
くるりと前を向いて歩き出す_
あぁ、今日も彼女が可愛すぎて直視できないじゃあないか…。
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しらとめ(プロフ) - 晴日空あかねさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)告白だなんて…(照)嬉しさの極みです…泣 頑張りますありがとうございます! (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - ドリアンさん» (レス出来てなかったので再度失礼します汗)めちゃめちゃ嬉しいお言葉ありがとうございますっ!!!更新がんばります♩ (2022年10月6日 18時) (レス) id: a1cf89d02d (このIDを非表示/違反報告)
晴日空あかね(プロフ) - え!好きです!(唐突な告白)更新頑張って下さい楽しみにしてます!! (2022年9月28日 17時) (レス) id: e70225fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 続きすごく楽しみです(*'▽'*) (2022年9月25日 21時) (レス) @page3 id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しらとめ | 作成日時:2022年9月24日 12時